クリスタ 引継ぎ問題
王女様の演説の後に考えたのですが、孤児院の引継ぎ必要ですか?
絶対に皆が付いて行くと思うのよね。
聞く必要も無い程に魅力的な話でしたから。
王女様は人を惹きつける力が凄いから皆を魅了したでしょう。
でも、仕事として確認する必要はありますね。
「ちょっと皆、集まって話を聞いて下さい。ここに残って王都やお城で仕事を探す人はいますか?学園の先生達も考えて下さいね」
「学園の教師一同は王女様の新しく作る学園で教師をやらせてもらうつもりじゃよ」
学園長の判断は間違っていないと思うわ。
新しい学園の方が楽しいに決まっているもの。
「ケヴィンとホルストはどうしますか?」
「私は妹と一緒に中央に行こうと思います。魅力的ですからね」
「俺も中央に行くぜ。ここに残ってもつまらないだろう?」
やっぱりそうよね。
聞くまでも無い事よね。
「誰もいませんか?まだ判断出来ない子は全員連れて行きます。向こうにも孤児院を用意する事になっていますから」
という事は私の仕事が1つ減る事になる訳ですね。
ここの引継ぎ作業が無くなりましたね。
お城に2年後の孤児院閉鎖を伝えましょう。
今後、孤児は中央の孤児院に集めるように王国法を変えるはず。
そもそも、孤児院の改革は王女様が中心だから孤児は必ず王女様と一緒にいる事になる。
向こうでの私の仕事は孤児院の管理でも学園の管理でも何でも良いのですね。
それを考えると、やっぱり引継ぎをする意味はあるわね。
でも、皆が可愛いのよ!
王妃様が名前を考え、勉強や訓練を頑張って巣立っていく。
それを手助けし見守るのも良い仕事なのよ。
ただし、誰が孤児院長をやっても同じ事が出来る仕組みを作っておく必要はあるわね。
人が代わって昔に戻ったら意味が無いし最低最悪だわ。
それを考えると孤児院を監視する組織が必要になるわね。
お互いに監視しあう様にしないといけないわ。
1対1だと癒着する可能性もあるから3つの組織が監視しあう様にしないといけないわね。
でも、学園と孤児院と王女様で十分な気がするわ。
王女様も王制を廃止するなら別の組織をその場に置くでしょう。
つまり王女様達が監視する仕組みを既に作ってくれているのでは?
やはり余分な事はしなくて良いわね。
「少しお城に行ってくるから、よろしくお願いします」
「はい。お気をつけて」
今日は良い天気だし歩いてお城まで行きますかー!!
いきなり突撃は流石にまずいわよね…。
侍女に確認を取りましょう。
「クリスタです。国王夫妻と面会したいのですが?」
「少々お待ち下さい」
「お待たせしました。どうぞお入りください」
「はい、ありがとうございます」
侍女の方に促されるように王の間に入るのは久しぶりな気がするわ。
前はよく報告に来ていたから懐かしい感じもするわね。
「珍しいわね。どうしたの?」
「お久しぶりです。実は孤児院ですが2年後に残る人が誰もいないのですよ」
「王都の平民の学校にしようと思っていたのだが?」
国王様は何を言っているのかしら?
ご自分で王女様を中央に送ると決めたのに。
「アリーが派手に演説しちゃったからね、仕方が無いわよ」
「そうなんです。確認をしたんですが学園の教師も中央で教師をしたいそうです」
「アリーはそもそも、王都をどう考えているんだ?」
「王都は視界に入っていません。どうでも良いと思っていますよ」
「あなた。クリスタの言った通り、あの子には王都なんてどうでも良いの。だって自分とエリーが中心なのよ?用事があるなら王都の人が訪ねて来なさいと思っているわね。もしかしたら、このお城も潰すつもりかもしれないわよ」
「アリーはそこまで極端な改革しちゃうの?俺達どうするのよ?」
さすが王妃様は的確に判断されていますね。
間違いなく王都の人に興味は無いでしょう。
「中央に行けば良いんですよ」
「そうなるわね。あなた今まで何を見て来たの。王都の民の教育を手掛けると思ってたの?王都の民は被害者じゃないのよ。だから手助けする必要は無いと考えていると思うわ。拒否する訳じゃなくて教育を受けたいなら中央に来なさいと考えているだけ。そもそも孤児を助ける為に貴族を皆殺しにしようとしてるのよ?これ以上の極端な改革は無いでしょう?」
「じゃあ一緒に中央に行くか」
国王様は相変わらずの、ずれた発言をしますね。
成長していないのでしょうか?
「それは止めて下さい!王女様のやる気が下がります」
「その通りよ。あなた、いつまで子離れ出来ていないの?3年位は我慢しなければいけないと思わよ」
「3年会えないのか。エリーも3年後で良いんじゃないのか?」
とんでもない、ずれた発言をしますね。
退化しているのでしょうか?
「本気で止めて下さい!!王女様のやる気が無くなります」
「その通りよ。あの子はエリーが隣にいるから進んでいるのよ?引き離したら止まってしまうわ。王国の未来のために3年位待ちましょう。きっと首都が中央に代わると思うわ」
「やっぱり個人面…」
相変わらずの、素晴らしい手際です。
惚れ惚れしますね。
「寝てしまわれたら仕方が無いですね。では報告は以上になります」
「ええ、ありがとう。予想通りの結果だわ。この人以外は、だけどね」
「まさか溺愛する相手がエリエッタ様に代わるとは思いませんでした」
「親子でエリーを取り合っているから大変なのよ。本当に馬鹿な親子よ」
そんなに面倒な状況なんですか?
王妃様はかなり激務ですね。
「王妃様はどうするのですか?」
「お城には国王がいれば十分じゃない?そう思わなくて?」
「間違いないですね。国王様がいればお城は安泰ですよ」
「そうよね。じゃあ私達は2年後に中央に旅立ちましょう」
相変わらず変わりませんね。
しかし王妃様が中央に来れば改革が進みますから。
趣味の医療分野の発展が凄い事になりそうです。
国王様だけお城にいるのが最適でしょう。
世相を読めていないです。
それに、ずれていますからね。
国王様も有能ですが、エリーが絡むと馬鹿になります。
前はアリーが絡むと馬鹿になりました。




