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乞食姫と呼ばれた王女  作者: 大介
第3章 王立学園2年生

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閑話 ヨーゼフ フンボルト侯爵家討伐

また、とんでもない仕事だぜ。


「フンボルト侯爵家を討伐する。騎士200人を訓練所に集めてくれ、強い順だローレンツ」

「分かったぜ、隊長」


俺は走って衛兵の控室に行った。

「マルコ、話は聞いているか?」

「ああ、フンボルト侯爵家の討伐だろ?俺達は薬の調合表などの書類をメインに集める」


「ああ、任せた。訓練所に集まってくれ」

「分かった」


この時代に貴族殲滅するつもりだな。


良い事だが…。

騎士にはきつい事だぜ、まったくよ。


「騎士200名集まったぜ、隊長」

「ありがとう。パスカル、お前は都内の貴族邸宅の破壊を任せる。領内に帰っていると思うが何があるか分からんから気を付けろ。特にアーベライン侯爵家の爆弾には最新の注意を払え」

「かしこまりました」


集まったな。

衛兵も集まったようだ。


「いいか、フンボルト侯爵家は薬の密売を専門にやっている。正直直ぐにでも潰したいが1つ注意がある。アーベライン侯爵家から爆弾が流れているかもしれない。静かに迅速に殲滅する。ぎりぎりまで気が付かれないように。衛兵には薬の調合となった資料や現物をメインに集めてもらいたい。邸宅の本家には俺を含め10名で突入する。メンバーはローレンツに任せる。ほかの隊員は関係者の粛正だ。今回は3日程度は見ておけ」

「はっ!」(騎士一同)


マルコも話すようだ。

「騎士隊長の話した通りだ。なるべく迅速に終えたい。ぎりぎりまで潜伏しながら行くぞ。爆弾は警戒しろ。特に薬漬けの人間を自爆させてくるかもしれない。敵対した時は相手の様子を必ず確認しろ。薬物中毒者や売人もうろついている可能性があるから気を付けろ。全員で帰還するぞ」

「はっ!」(衛兵一同)


「よし、出兵だ。フンボルト侯爵家に向かうぞ」

「はっ!」(一同)


また道中に妨害は無しか。

最後まで貴族様は上から目線だな。


いや、売人や中毒者を使って警戒している可能性もある。

油断せずに行動しよう。


「ちっ、最悪だ。薬物中毒者で溢れてやがる。マルコ、まかせても大丈夫か?」

「ああ、殲滅した方が良い」


「俺達は薬物中毒者は後回しだ。とにかく本邸と関係者の殲滅だ」

「はっ!」


薬物中毒者や売人の様な男が合図を送っている気配はない。


「行くぞ、ローレンツ」

「あいよ」


俺達は門番を迅速に殺害し、扉を静かに開け本邸の中に突入した。

ここでは薬物を作っていない様だ。


「2人1組になって散開。殲滅だ!静かに手当たり次第に殺していく」

「了解」


静かだな。

人の気配が無い。

外とは大きな違いだ。


あれは執事が?

「おい、しゃべるな。殺すぞ」

「ひぃ」


「当主は今どこにいる?」

「べ、別邸で薬を楽しんでいます」


最悪だぜ。

「助かったぜ、あばよ」


「当主は別邸だ。薬物中毒だから何をしてくるか分からん。1人報告に走れるか?」

「はい。私が行きます」


「残った奴でここを殲滅だ。誰も外に出すなよ」

「了解」


だいだい2時間位かかったか?


「ローレンツ。被害は無いな?」

「ああ、大丈夫だ」


「よし、急いで別邸に行くぞ」

「はっ!」


【ドンッ】

今の音に振動、まずい。

自爆用の爆弾を持っていたのか?


俺は急いで別邸に向かった。

マルコがまだ外にいるという事は突入前だったか?


「マルコ、状況はどうなってる?」

「別邸の半分が吹き飛んだ。突入する前だからこちらに被害はないが、やはり爆弾が流れている」


「ああ、最悪だ。うろついてる中毒者も気を付けて殲滅だ。ローレンツ、別邸殲滅の指揮を執ってくれ。自爆に見せかけて逃げるかもしれない」

「了解だぜ」


とりあえずに手あたり次第殺していくしかない。

何人斬り殺した、100か?


「被害は無いか?大丈夫か?」

「問題ありません」


多い、とにかく売人と薬物中毒者が多すぎる。

…。


よし、最後の1人。


「被害は?」

「ありません」


「まだ戦えるか?」

「大丈夫です」


「よし、このまま別邸の部隊に合流だ」

「はっ!」


「マルコ、本邸の捜索を頼む。殲滅は終わらせたが隠れているのがいるかもしれない」

「了解だ」


俺達は急いで別邸に向かった。

焦げ臭い。


突入した後に爆破されてたら被害は甚大だったな。

「殲滅だ。手あたり次第に殺せ」

「了解です」


「ローレンツ、当主はいそうか?」

「いや、恐らく隠れた。先程の爆発の付近に死体が1つも無い」


面倒な状況だな。

とにかく数で押し切るしか無いか。


「抜け道が見つかりました!」

「ちょっと待て。罠がある可能性がある。焦らずに確認しろ」


「はい…。スネアトラップが複数仕込まれています」

「抜け道の出口はどの辺か分かるか?」


「おそらく、林を抜けた分家の方だと思われます」

「1人、マルコ衛兵隊長にトラップの事を伝えに行け」

「私が行きます」


「よし、抜け道は無視する。分家を粛正に行くぞ」

「はっ!」


あそこの建物に繋がっていそうだな。

「静かに行くぞ…」


誰もいないか?

焦げ臭いな。

やはり抜け穴が近くにある可能性が高い。


どうする?

無差別に殺していくと逃げられる可能性がある。


「おい、建物に火を点けて隠れて見張るぞ」

「了解です」


よし、人が出てきたな。

「まだ動くな…、あいつだ。当主を確保。その後殲滅だ」

「了解です」


「お、お前ら。何でここにいやがるんだ?」

「お前が薬の臭いをさせてるからだろ?」


「死にたくなかったら、爆弾の有りかを言え」

「俺が爆弾なんか仕掛けれる訳無いだろ?部下を借りているんだ」


本当か?


「ほう、そいつは何処にいる?」

「知らねーよ。お前達の姿が見えた瞬間に薬を吹き飛ばしやがったんだぞ」


「じゃあ、お前の命に価値は無いな」

「ま、まま待て。あいつは孤児院に仕掛けると言っていたから、そっちに向かったんだろ?」


「良い情報だろ?」

「ああ、最高の情報だからサービスだ」


俺はあえて肺を突き刺した。


「うぐっ、ななんでだ…」

「苦しいか?じゃあ死ね」


「早馬はどこだ?」

「ここです隊長」


「ローレンツ指揮は任せた。お前達はここを殲滅したら帰還しろ。建物は全て燃やせ。爆弾の処理はマルコに依頼しろ。俺は孤児院に向かう」

「分かったぜ」

「了解です」


頼む、間に合え。


孤児院は無事だな。

間に合ったか?


女の子?

「あなたは誰ですか?」

「ああ、騎士隊長のヨーゼフだ」


「そうですか、この人が何か仕掛けようとしてたから殺しておきました。報告しておいて下さい」

「そうか。助かるが君は誰だ?」


「私はエリエッタ様の専属護衛」

「分かった。助かったよ」


何とか皆、無事に帰って来てくれたか。

スネアトラップはマルコが回収してくれた様だ。


それよりエリエッタ様って王女様の友達だよな?


専属護衛までいる程の重要人物なのか。

何か新しい事が始まるのかもしれんな。

アリー王女時代の騎士や衛兵は過酷です。

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