アリエッタ 孤児院で演説
やっぱり学園が無いとテストも無いしつまらないわね。
そうだわ。
良い事を思いついた。
「エリー、孤児院に今から行ける?」
「はい。大丈夫ですよ」
「学園がなくてテストが出来ないなら孤児院でしましょう」
「なるほど、勝負の続きをする訳ですね」
エリーも乗り気だね。
意外と負けん気が強いんだよね。
私に勝ちたいのかもしれないけど、絶対に負けないからね。
「エリーゼは一緒に孤児院に行く?」
「はい。私はエリエッタ様の護衛ですので外を見張ります」
「分かったわ。今度は孤児院でテストするつもりだから勉強しておいてね」
「分かりました」
私達はいつものように馬車で孤児院に向かった。
「クリスタ、話がありますが大丈夫ですか?」
「はい。何でしょうか、アリー王女様」
「私とエリーが学園でテストを行えないのがつまらないのと、中央に行くまでの2年間で皆の学力を高めたいの。それで孤児院でテストをやろうと思って。時期は来年の春にやりたいけど、どうかな?」
「ええ。それでしたら問題なく行えますが、テストの内容をどうするかですね」
「孤児院で難しい問題を教えているのは誰ですか?」
「一番難易度の高い問題は学園長ですよ」
「学園長が考える難しい問題をテストにしてもらいましょう。エリーが内容を決めて良いわよ」
「私が決めて良いのですか。それでしたら、計算問題、領の特産品、王国の地理でどうですか?」
「物凄い難易度高ですね」
「もちろんクリスタも参加だからね」
「ええ?何故でしょうか?」
「面白いからに決まっているじゃないの」
「その様な理由だと思いましたよ」
「当然ホルストも参加ね」
「俺までですか?理由も一緒ですよね…」
「学園長。お話があります」
「おや王女様、何ですかな」
「来年の春に計算問題、領の特産品、王国の地理でテストを行いたいの。それで学園長が解ける問題で一番難しい内容をテストにして欲しいのですが、大丈夫ですか?」
「私の本気の問題をテストにするのですか、面白いですな」
勉強を頑張っている皆に声をかけましょう。
「皆聞いて。2年後に私とエリーが中央に行って新しい都市を作る計画があるの。そして皆に仕事を手伝って欲しいの。それで、役立つ知識をつけたいから来年の春と、再来年の春の2回テストを行うわ。テスト内容は事前に教えるし、順位も張り出すわよ。学園長はテストを作ってもらうので他の先生は参加して下さい。来年の春は計算問題、領の特産品、王国の地理よ。上位3人には王家から推薦状を出します。どんな仕事に就いても良いし、私達の側近になっても良いわ。別に順位が悪くても何もないから安心して。中央には平民も孤児も皆が勉強出来る学園を作るから勉強は続けれる、もちろん孤児院も作る。中央の学園は基礎学力から始まって、終わりが無い様にするの。希望者は好きな分野を研究出来る様にするわ。植物の研究でも医学の研究でも何でも良いわ。そして研究した結果を王国中に広げる。私達が王国をより良くする事が出来るようにする。皆が考えた薬で病気の人が救えるかもしれないし、多くの作物が取れるようになるかもしれない。孤児だろうが平民だろうが関係ないわ。ここで宣言しておきましょう。王都なんて軽く超える、私達がこの国の中心になるから。王国を改革するから、孤児院にいる人は全員参加よ」
なんか歓声が聞こえるわね。
やる気が出たなら良い事だわ。
「アリー王女様、素晴らしい演説でした」
「エリー、何言ってるのよ。当たり前の事を言っただけよ」
「もちろんです。当たり前にしましょう」
「そうよ。王都なんて関係ない。私達がいる場所がこの国の中心よ」
「孤児院改革の次は王国改革ですね」
「そうね、時間はかかってしまうけど必ず達成するわ。立ち止まる時間なんて無いの」
「もちろんです。常に歩き続けましょう」
「ええ。エリーも必ず私の隣にいなさいよ」
「はい、必ずいます。それにテストも負けません」
「そうね、まずはテストね。今回は問題すら予想出来ないから楽しみだわ」
いつも以上にエリーのやる気が凄いわ。
今回は私も相当頑張らないとまずい事になりそうな気配だわ、ワクワクするわね。
アリーの演説を聞いてエリーはやる気満々です。
皆もやる気満々です。




