アリエッタ 今後の方針
怖ろしいです。
あんなに恐ろしい説教を受ける事になるとは。
目と口だけを動かせる状態での説教は怖過ぎました。
しかもカウントダウンと同時に動かせる場所が少しずつ増えて行くのです。
お母様は天才。
間違いなく天才でしょう。
ですが異常者です。
超危険人物なのです。
私は悪魔の娘だったのですね。
この目が悪魔の娘の片鱗です。
本物は目の力が必要無い所が恐ろしいです。
おっといけません。
城内は全て把握しているらしいのです。
この考えを相談する時まで持ち込むと地獄です。
エリーに会いに行きましょう。
「エリー食事会は楽しめましたか?」
「はい。物凄く勉強になる事ばかりでした。またお話ししたいです」
あなたも悪魔なの?
そんなの嫌だわ。
嘘よ、違うわ。
「そうですか。でも今度は子供だけで食事会をしましょう」
「そうですね。皆でお話ししたいですからね。子供だけの方が楽しめます」
そうですよね!
あー、癒されます。
エリーは天使の輝きです。
私と違い悪魔由来ではありません。
ここで心を浄化し悪魔達と話し合いに行きます。
「今から来年の学園の事について話してこようと思うけど、何かある?」
「貴族の方の対応を見ると、やはり危険な気がします」
そうですよね。
人の上に座り、その人が死んでも構わない。
来年じゃなく今年中に孤児院やお城に攻撃してくるかもしれません。
「やっぱりそう思うよね。その感じで話してくるよ」
「はい。お願いします」
エリーと別れ、両親の元に話し合いに行きました。
「来年の学園についてですが、まず、今年の孤児院やお城が大丈夫か不安です」
「異常な暗殺者の数に、人の死を何とも思わない貴族。確かに危険ね」
「子爵を排除しても厳しそうか?」
「男爵がいなくても生徒の人数に変わりはありませんでした。他の貴族の分家が親戚を集めているのかもしれません」
「ディアナの報告だとエリーに対する嫌がらせは上位の貴族からの命令による可能性が高いそうなのよ。人数が変わらなければ上位の貴族がいる限り酷くなる可能性があるわ。初日だけで数えていられない程の虐めが行われたのよ」
「そこまで悪辣なのか?大人の意思が介入しているのか分からんがエリーだけを狙う理由が分からないんだよな」
学園が平和だったのはディアナやエリーゼが活躍してくれていたのね。
今年はリーゼロッテ様を含む一族が悪意を集めてくれた為、殺さずに済んでいる。
来年も同じ作戦で大丈夫かしら?
文官を使って同じ事をしたら貴族の子はその場で殺すと思う。
今年の反応を見ていて、そう感じたわ。
「これもディアナからの報告だけど、エリーが激怒する条件が貴族中にバレてしまっているのよ。内容はアリーを侮辱する事。エリーは内容が酷ければ酷い程、心にダメージを受ける。自分に対する攻撃には強くても、アリーを攻撃されると弱いの。来年の学園は確実に殺し合いになるわ」
「厳しいな、男爵の粛正で多くの文官を集める事が出来たがレベルが低い。教育が必用なんだよ。アリーを侮辱するのが弱点なのもきつい。声だけでエリーに攻撃出来てしまうからな」
「そうですね。遠距離で感情を見て殺すのをお願いするとしたら皆殺しになります。それだけエリーに悪意が集中します」
エリーの弱点が私の侮辱なのは嬉しいけど悲しい。
もっと自分を大切にして欲しい。
「エリーだけ学園を休ませたらどうなるかも不明だな。おとなしくなるか?」
「無理だと思います。既に私を侮辱しているのです。全ての悪意が私に向くだけです」
「とりあえず残りの侯爵家を調べましょう。今の所、全ての侯爵家が王国を攻撃するつもりで武力を隠していたわ。侯爵家は長い間、権力を持ち続けています。今まで侯爵家に対しては後追いで攻撃してきましたが、先手を取りましょう」
「分かった。王国から密偵を送る。1カ月もあれば把握出来るだろう。その結果を元にどう動くか判断しよう。伯爵家と子爵家も侯爵家に踏まれている訳だからな。そして城と孤児院の防衛を固める。侮辱されたと思った貴族が何もしてこないとは思えないからな」
「報告待ちという事ね」
お母様は私達に貴族とは分かり合えないという事を教えたかったのでしょう。
残念な結果だと思いますが仕方がありません。
それよりも今年の授業を受けた貴族の復讐が気になります。
意識だけが高い馬鹿は何をするのかが分からないのです。
後手に回るしか無いのも厳しいです。
私には多少権力があるかもしれませんが、こういう時に動かせる手足がありません。
それに人を下手に動かすと死人が出てしまう気がして仕方がありません。
私の指示で死人が出る事を覚悟する必要がありそうですが、出来るのか不安です。
侮辱された貴族は何をするのか分かりませんね。




