↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
乞食姫と呼ばれた王女  作者: 大介
第3章 王立学園2年生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/62

アリエッタ 学園生活

さあ、学園に行って何事も無い事を願いましょう。


「エリー、行きましょう」

「はい。アリー王女様」


馬車に乗り学園に向かう途中、私は気になる事をディアナに聞きました。

「ディアナ。叔母様は学園に来た襲撃者に対して、どの様に行動すると思いますか?」

「恐らくですが、腐敗処理をして校庭に並べて行くと思います」

「な、何ですかそれは?すごい技術ですね!」


エリーの関心している所がずれています。

まさかエリーもずれているの?


そんなはずは無いわ。

あの人だけよ。


学園に着くと見た事のない人達が少し離れた場所に立っています。

本当に出来の良い人形ですね。

昨日まで生きていたみたいです。


「よ、良く分かりました。腐敗処理をされているなら問題無いでしょう」

「そうですね。大切な事です」


私とエリーは考える事を止めました。

ディアナの顔色が悪いのは気のせいでは無い様です。


物凄い恐怖しているのです。

まだ何かあるのですか?


「ディアナ、あれで終わりではないのですか?」

「はい。恐らくですが、あの死体を暗殺者を送った子供に抱き着かせると思います」


「な、なるほど。斬新ですね。ちゃんとお返しするのですから。真面目な方ですね」

「本来なら燃やして抱き着かせるのですが、今回は大丈夫だと思います」


それは、つまり殺すという事ですね。

殺し合いじゃないですか。


私は周りを見渡します。

暗殺者を送った生徒がいないか確認したいからです。


特に反応がありません。

親にお願いしているだけで、本人は誰が送り込まれているのか知らないのかもしれません。


授業内容は変わりなく難しいです。

私とエリーは授業が難しくなって楽しめています。


もうすぐ今日の授業が終わります。

何が起こるのでしょうか…。


叔母様の笑顔が深くなっていきます。

もう駄目ですね。


寒気が増していきます。

ああ、昨日は平和でした。


学園が終わり馬車に乗ろうとしていると、出来の良い人形に追いかけられている人達がいます。

少しずつ距離が縮まっている様です。

どういう原理でしょうか?


「ディアナ、どうしてあんな事が出来るのですか?」

「多分、あの出来の良い人形はまだ死んでいませんね。恐怖心で追いかけているのです」


「な、なるほど。あえて生かしておいた訳ですね。そして追いかけさせると」

「はい。多分、学園にいる間に生徒を捕まえないと殺すと脅されていますから本気で追いかけます」


そんなに恐ろしい鬼ごっこを見た事がありません。

「アリー王女様。あそこをご覧ください」

「あ、あそこで笑いながら閲覧しているのはディアナのお母様ではありませんか」

「はい。特殊な趣味だと思って下さい。私達姉妹にはありませんので」


あえて死体の振りをさせて授業が終わったら追いかけさせる。

この後の結末は見ない方が良い気がします。


「さあ、早く帰りましょう。馬車に乗りますよ」

「そ、そうですね。私達が鬼ごっこの邪魔をしてはいけませんから」

「はい。その方が良いです。この後は私も知りませんから…」


馬車に乗りエリーと別れ、お母様の元に報告に行きました。

「今日は暗殺者と生徒の鬼ごっこが見れました。とても平和な1日でした」


やはり姉妹。

お母様が声を出して笑っています。


「やることが面白いわね。あなた達が学園を出るまでは何もしないわよ。その後は知らないけど、今、生徒を殺すと色々と面倒ですから暗殺者の血を浴びて終わる位でしょうね」


え、えっと殺してます?

暗殺者を殺すのは分かりますが。

生徒を血塗れにするのですか。


「つまり、2度と暗殺者を送るなというメッセージですね」

「アリー、違うわよ。学園の教師をやらされて怒っているの。だからストレス発散で楽しんでいるだけよ。怒りん坊って言ったでしょう?ディアナもそう見えるでしょう?」

「はい。明らかに学園の教師になって怒っています。あまりにも貴族が馬鹿だから…」


「それなら仕方がありませんね。平和を維持してくれているのです。感謝しましょう」

「それで良いわ。あの子は仕事はちゃんとやるから心配しないで。授業も真面目でしょう?」


「はい。とても難しい内容になっているのですが、昔の内容なのですか?」

「違うわ。私が用意しておいたのを渡したの。あなた達の普段の勉強から判断した内容になっているわ」


お母様はどれだけの範囲の人達の事を把握しているのでしょう。

ヒルデから聞いたのでしょうか?


「私はお城の中は大体把握しているわよ。ヒルデからエリーの進捗は聞いているわ」


何で私の心の声と会話をしているのですか?

私の目の力より凄いじゃないですか。


「経験よ。相手の状況や状態。それに周囲の状況も判断して大体何を考えているか予測しているのよ」


経験って凄いのですね。

私はまだ未熟ということでしょう。

どのような経験を積めば良いのでしょうか?


「聞いたら眠れなくなるわよ。ディアナは妹に聞いたでしょ?とても面白い話を」

「はい。聞かない方が良いです。眠れなくなる可能性もあり、トラウマになるかもしれません」


私は素直な良い子です。

皆のアドバイスに従って今日の会話を忘れる事にしました。

鬼ごっこは本気でやると楽しいですよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。