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乞食姫と呼ばれた王女  作者: 大介
第2章 王立学園1年生

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閑話 ディアナ テスト結果

遂にテストの日がやって来ました。


簡単だなー。

王女様が本気で勝負と言っていたので、私達も本気です。


翌日、テスト結果が張り出されて貴族が喚いているよ。

爵位の上下関係でもめてるのかも。


私達は上位独占だ!

妹には勝てて良かったけど、2人には負けちゃった。


テスト後から酷かった。

エリエッタ様に皆で嫌がらせだよ。

テストの良し悪しを全てエリエッタ様の責任にしている気がする。


こいつら一体何なんだろう?

叔母様の予想通りだ。


ただ、こんな風に学園を終えるとは思わなかったな。


エリエッタ様にも人の感情を見る事が出来るんだよね。

まだ未完成で発展途上という内容だったはず。


自分に集まる悪い感情が王女様にまで纏わりついのを感じたに違いない。

結果的に上手く収まったから良かったけど、エリエッタ様に何かがあったら王女様がどうなるのかが分からない。


その瞬間に皆殺しの指示が出るかもしれない。

2人を見ていたらそう思った。


「エリーゼ、大変な仕事になりそうだね」

「姉さん、2人の関係があそこまで深いとは思ってなかったよ」


「私もそう思ってたから、ちょっと覚悟しておく」

「そうだね。私も油断しないようにしないと、何かあったら半殺しじゃ済まないよ」


本当にそう思う。

何かあったら終わりだ。

半殺しだ、何て笑ってられない。


2人の会話を聞いていて思ったのは、本当にそうなんだって事かな。

友達と言っているだけじゃ無い、唯一無二なんだ。

遠くからでも分かるっていうのも嘘じゃない。

本当に特別な関係なんだ。


エリエッタ様が激怒したのは王女様を侮辱された時だけ。

でも国王夫妻に注意されたのは王女様だ。


2人で人の上に立つ事も想定されている様だった。

王国として2人を大切にしているという事だ。


「エリーゼ、来年の貴族の嫌がらせは注意が必要だよ」

「分かってる。エリエッタ様に手を出そうとするならその場で殺すよ」


「うん。近くの対応は私がするから、何か凶器を投擲しそうな人はお願いね」

「分かった。確実に殺すようにするよ」


いつもの任務のつもりで対応してたら危なかった。

私達が学園で守る意味をもっと考えるべきだった。


2人の許容範囲がある程度分かったのは助かったけど、心は見えないんだよね。

恐らく2人はお互いの心を見て大丈夫かどうか判断している。

心に何かがあったら終わりだと思うと難しい。

私達には見えないから分からない。


テスト後に少し通って学園を終えたのも、これ以上の悪意はエリエッタ様の心に問題があると思ったからに違いない。


割り切るしかないない。

見えない悪意は王女様に判断してもらって、見える悪意は全て潰す。


今まではかなり許容していたけど、今後は潰して行こう。

エリエッタ様の心の強さを理由にするのはまずい気がする。


ぶつかったり、足を掛けたり、押されたり、水を掛けられたり、王女様を侮辱したり、今年は問題無いとしていたけど…。

今後は全て潰して行こう。


「エリーゼ。来年から軽い嫌がらせも全て潰すよ」

「そうだね。2人を見ていたら絶対にそうするべきだよ」


あの2人の会話を聞いていたら絶対にそう思う。

エリーゼにも伝わったみたいだし、とりあえず今年は教師を守って終わりかな。


「学園長、授業が終わったら学園から出ないようにして下さいね」

「分かった。すまんが頼む」


授業中は学園長の部屋で寝させてもらう事にして授業後に見張る事にした。


本当に来たよ。

テストの結果を張り出しただけで暗殺者を送るんだ。

頭が悪すぎて理解出来ない。


もう見るからに怪しすぎるよ。

少しは教師らしく変装するとか出来ないの?


「何か学園に御用ですか?」

「御用ですか?」


「ああ、仕事でね」


「誰から依頼されたか白状して帰るなら助けてあげますよ?」

「はーい。10秒で決めて下さい!」


「何を言っているんだ?」

「残り5秒です!」


「悪いが先に行かせてもらうぞ」

「残念でした!それは出来ません」


「エリーゼ。残念って言う前にナイフ刺してたら相手に聞こえてないよ?」

「そうだね。無意味な事をしていると怒られるから気を付けるよ」


とりあえず、学園長に報告に行きましょう。

「学園長。暗殺者を殺しておきましたけど、あえて晒しますか?依頼した貴族も焦ると思いますよ」

「そうじゃな。少し分かりやすい所に置いておくれ」


「了解です。では仕事に戻りますね」

「本当にすまんのう。子供達に命を助けてもらうとは情けない限りじゃ」


学園長は本当に反省しているみたいだ。

貴族のやっている事がおかしいと皆が気が付いてくれれば良いけど。


今夜で2人か。

「学園長。誰が暗殺者を送ったか知りたいですか?」

「分かった所で何も出来んのじゃ、気にしなくて良いよ」


学園が終わるまで何人暗殺者が来るんだろう?


今夜も来た。


「何か学園に御用ですか?」

「御用ですか?」


「ああ、仕事だが同業者が失敗したらしくてね」

「私が殺しました!」


「誰から依頼されたか白状して帰るなら助けてあげますよ?」

「はーい。10秒で決めて下さい!」


「悪いがそれは出来ない相談だ、俺もプロなんでね」

「残り3秒です!」


「お前達の命が…」

「あなたの命の時間でした」


どんどん死体の山が大きくなっていく。

生徒の中には恐怖で帰っていく人もいる。


「今年の学園が終了しました。お疲れ様です。今から孤児院に案内しますね」

「ああ頼む。もちろん見下したりなど誰もせぬよ」


「本当にお願いしますね。歩いて直ぐですけど馬車を用意しておきましたので乗って下さい」

「わざわざすまんのう。では馬車に乗せてもらおう」


「これで全員ですね?出発します」


やっぱり今日も来ると思っていたよ。

本当にしつこい。


「エリーゼ、適当に殺してきて」

「はーい」


「まさか、今日まで暗殺者が来たのか…。テスト結果を張り出しただけでこれとはのう」

「私達の命は貴族からしたらどうでも良いのですね」

「そうみたいだ。あれだけの暗殺者の山を見たら納得だよ」

「私達をどれだけ殺したいのか良く分かったよ」

「結局、言う事を聞いても直ぐに殺されるという事ですね」


皆、考え方が変わってきたみたい。

「到着です。どうぞ中に入って下さい」


「素晴らしい環境じゃのう。皆が一生懸命に勉強しているじゃないか」

「これが孤児院?学園より立派じゃないか」

「本当ですね。設備もしっかりしていますし綺麗に整頓もされています」

「勉強している内容も学園より上じゃないか。どっちが馬鹿だか良く分かるよ」

「本当ですね。私達が普段教えている内容なんて子供の遊びですよ」


「クリスタさん、学園の教師を連れて来ました。後はお願いします」

「はい。2人ともお疲れ様です」


結構疲れたよ。

貴族しつこ過ぎる。


「エリーゼ。叔母様に報告に行くよ」

「はーい」


お城まで走って言って叔母様の部屋に入ります。


「お疲れ様。暗殺者の死体の山を見て教師も考え方が変わったかもね。あなた達も2人が学園を終えた時を見て感じるものがあったでしょう?」

「はい。軽い嫌がらせも全て潰すべきでした」


叔母様は見ていないのに何故把握しているのだろう。

私達の考えも全て読まれているし。

これが一族最強の人か。

間違いないね。


「分かれば良いの。エリーは心が強いけどそれに頼っては駄目。アリーは心が見えるけどそれに頼っても駄目。今後は2人の関係を壊そうとする貴族は全て潰してね。当然、相手の出方によっては殺しても良いから必ず守って頂戴」

「「かしこまりました」」


叔母様の部屋を出た後に歩きながら2人で少し会話をした。


「姉さん、叔母様って凄すぎない?」

「化け物だよ。全て把握されてる。まさか私達の感情まで把握されているとは」


「驚いちゃったよ。そのまま教師の護衛についたから報告していないのに」

「だよね。多分、未来を想像出来るんじゃないかな?一族最強だよ」


もしかしたら、私達の成長も見越している?

今後の任務の考え方を変える事になった訳だから。


全てを見通す一族最強の女性だよ。

お母様が真似しているのも納得、だって格好良いもん。(怖いけど!)

2人も成長する切っ掛けになりました。

教師も考え方が変わりました。

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