73話 再びやる気を取り戻すようです
俺は、ひとりぼっちになっていた。妥当だ。
理由はわかっている。俺が怖いのだ。俺も似たような奴がいたら話したくないし、関わりたくない。
「わかっている。」
わかっていたんだ。こんな力を手に入れた時点でこの様なことが起こるなんてわかりきっていたことだろと知っていたとしても……でも…それでも、一人になった時は寂しく感じる。
「早く終わらして宿に戻りたいな」
こんな寂しさは何もない白の世界の体験だけで十分だ。
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「お、タクミ。なんだよこんな所にいたのかよ。」
「なんだ。マルス。お、タクミ、いたのか」
あの場にいなかったノーサンと、マルスがこっちにやってきた。そういえば人が少ない様な。
「どうしてこんな状況になったのか考えていたのだろう?」
「まぁ、そうだ。」
「敵が弱すぎた……というわけではなさそうだな」
「マルス。彼はCランクの冒険家だ。多分、みんなタクミが負けるとか思っていたのだろう。結果は圧倒的に負かされてしまったがな」
「まさか、あんなにも弱いとかプライドが無駄に高かったこと思わなかったんだよ。」
「さらっと、思った事を言ったな。」
おっと、口をすべらしてしまった。
「タクミ、クレカとメグは心配していたぞ。「私たち何がしたんじゃないか」と。」
「いや、そんな….こんな事を起こすつもりはなかった」
「知っている。悪気はなかったんだろ?」
「もちろん。」
「だったらこの話はこれで終わり!!その事をいつまでも根に持っていたら立派な人にならないぞ!」
「マルスが言っていることはまぁ〜間違っていないが、とりあえず、クレカとメグに一様に謝罪しに行ってこいよ。彼女たちきっと訳を話してくれら許してくれるよ」
いつの間に心配してくれる友人が出来ていたんだな。
できればこんなメガティブな事がない感動する時に知りたかった。忘れてたよ。こんな感情。
「タクミ。少し話をずらすが……できればついでに俺と謝りに行こうぜ?」
シリアス雰囲気ぶち壊しな事をさらっと言いった。
「マルス、おまえは何をした?」
「クレカにボコられた現場は見たよな?」
「あぁ。それはもちろん」
「だから謝りに行くんじゃない?普通だろ?」
「冗談は程々にしろよ。またけがするぞ!
「タクミ!冗談のつもりで俺が話す訳ないだろ!?オレもきちんと反省はするときはするんだ。」
「それならマルス。なぜクレカに怒られたんだ?反省すると言っても原因がわからないと出来ないだろ?」
ちなみに、ノーサンはわかるのか?と聞いてみるとボソッと答えてくれた。
「多分、奥の手があるという事を相手に教えてしまった事だろ。」
「正解。奥の手の存在がバレたら警戒するだろ。」
「そうだな。今回は俺でも怒るな」
バレたら奥の手の意味がないしな。
「で、ノーサンはわかったみたいだが、お前はわかったのか?」
「ええっと……あれでもないからでもない………」
頭を悩ませて原因解明に勤めているみたいだった。
「「ダメじゃん 」」
その後、俺たちはとりあえずクレカとメグの所に行った。彼女たちに心配してくれたことについて謝罪と感謝を言ったら、
「はぁ〜。それなら良かった。」
「……タクミ……怖かった。……ブルブル」
「それはすみませんでした」
「タクミは謝罪を言ってくれたけど、そっちのバカは、いつになったら謝ってくれるのかな?それともまたけがを作って欲しいの?」
こわいこわい。クレカの背後に般若がいる!
「まず、ごめん。うっかり口をすべらして。奥の手がバレたら意味ないもんな。」
あの時言えなかった答えをマルス言い当てた。
「……以外!」
「………私も悪かったよ。黒焦げにして。」
これで一件落着だな。
よし、次の試合に向けて少し準備をしないと。
「前回も、似たこと……あった。所詮、口…だけ?」
「メグ!な、な、なにを、急に言い出すの?」
「いや、そんなことはねぇ!」
「だから、仲直り…握手……する!」
「それもそうだな、わかった。」
「マルス、キミは急にを言い出すの!?」
一方は手を差し出して、もう一方は急な外部の提案に戸惑っていた。
「口、だけなら……何と…でも、言える!握手……ぐらい。……早く、早く!」
「そうだ。本当に悪かったと罪悪感があるなら、仲直りをしろ。というか、早くしろ。」
こうしないと時間があり早く終わらん。
「クレカ、諦めろ。」
「ぐぬぬぅ……」
クレカは手を震わせながら少しずつ差し出しているマルスの手のひらに向けてそして、
「ごめん、なさい、」
「こちらこそ、ごめん。」
上下にブンブンと数回のぎごちないその握手は、仲直りの照明になったと思う。
「ぎこちなかったが、それで解決だな。」
「そうだな。解決したし、俺は武器のメンテナンスをしないと……ノーサン。どうした?」
さっきから、俺の肩に異常な力が入ってまるで、「投げるんじゃねぇ!」と言わんばかりの視線を感じる。
「いや、タクミの強さの原因を知りたくてな」
「いいが、がっかりするなよ?」
「わかっている」
「やる気があればできる」
だって、ここを大事なポイントだよ?!
「やっぱりそうだよな!ははは」
「……そんな事、みんな……している!」
「確かにそうかもだけど、タクミって、何か特別なわけがあったりして」
はい。かなり特殊な事がありました。なんせ何回も死んでおりますし。
「特別な修行や勉強ならしているんじゃないかと思ってな?」
「ノ、ノーサン、目がこわいよ」
「ソンナコトハナイヨ」
その狂気的な眼差しと片言の言葉は、きっと何か特別な事情があるようだった。
「わかった。追加で言うから。」
ゴクリとみんな緊張した様子で聞いている。
「……死ぬ気で殺す気で頑張った」
シーン。5秒間だけ時が止まった。
「えぇ。他に?何かないの?」
最初に起動したのはクレカだった。
「やっぱりそんなものなんだよ。」
次にウンウンと納得したように頷いているマルスが稼働した。
「……それならステータス……異常。」
その後、重要なワードをさらっと言ったメグと
「….…罠だ!これは罠だ!!きっと何かあるはずだ。そうだろ!……そうなんだろ!!」
少し狂ったノーサンがそれの服を掴みそう言ってきた。
「すまん。こうなるとしばらくは止まらん。」
「タクミ。私も信じれないけどはっきりと言ってやって。変人に思われるから」
「わかった。ノーサン。」
「なんだい?実は隠していることがあるのか?」
「いや、とくにない!!でも……」
皮肉とこれはあの時を乗り越えるために必要なもので、俺の願望を叶えるものともおもっている。この教訓を教えてもあまり意味がないだけが。
「何が何でも死んででも叶えたいこと、気持ちがあるのなら手に入れるかも…しれないよ」
「「「…………………ッ」」」
その時の俺の顔はどんな顔をしていたかなんて知らないが、四人の顔を見てなんとなく理解できた。
「俺の話はこれで終わり。悪いが質問や感想は受け付けないぞ」
「タクミ。お前がどんな事を体験したかなんて知らないが、これだけ言わせてもらうぞ!」
「マルス。僕もちょうどいいたいことがあったんだ。」
「ノーサンが、まともに戻った!」
そこは突っ込まないであげて!!
「………私も、タクミに……文句…言い、たかった」
「三人と同じことを言いたくなるなんて珍しい事もあるもんね。ちょうど、私もいいたいことがあったんだよね。」
「俺が優勝するために!」
「僕が優勝するために!」
「……優勝、する…ために!」
「私が、優勝するために!」
「「「「お前に勝つ!!」」」」
もっとまともにチュートリアルが行えたら、どれだけ嬉しかった事だろう。自分より強い人に勝ちたいと思う気持ちも、逆の場合でも。さっきまで、萎えていた俺の心が温かく感じた。だから、相手に失礼のないように忘れてしまった作り笑顔でこう答えることにしょう。
「あ、あぁ……かかってこい。」
その時の俺は、きっとあの頃の感情を取り戻していたと思う。




