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紙上史  作者: こーりょ
3 手がかりを追って
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3 少女の日記

 今日は、記念すべき一日!

 森の中の木の実が一つ、地面におっこちていましたね!!


 そう、今日ぼくはまた一歳年をとりました!


 わたしと同じ年齢なら16歳ですが、実際は……28歳とか、そのあたりです。多分。


 こちらと向こうは時間の基準が全く違う上、時の流れもぜんぜん違うようだから記憶がぐちゃぐちゃしてしまいます。


 そもそも向こうでは個人個人で生誕を祝うのでなく、みんなが互いに生まれてきたことを喜ぶ祭りが年に一度、ひとまとめに行われるだけ。


 年齢という概念も曖昧ですから、わたしたちが一々こうして個人の誕生日を祝っているのも僕にとっては変な感じなのかも。


 暖かい季節から寒い季節に移り変わろうとしているちょうど真ん中の時期の、一日。

 最初にも書いたけれど、わたしは僕の誕生日を、森の中のある木の実が地面に落ちた日と決めているんです。気がついてた?


 一年の長さがバラバラなのは楽しくていいけれど、特定の日にちを決められないのがなかなかに不便ですね。

 結婚記念日とかも祝わないのでしょうか。って毎年、日記に書いていますね。祝わないんですよね。去年聞きました。


 さて、わたしはもうすぐある試験のために、勉強をしなければいけません。


 憂鬱ですが、安全が保障されている場所で生きているのだから、これくらいは頑張らなくちゃいけませんね。


 それでは。

 僕が幸せな一年を送れますよう、そしてこれから先の村の平和を願って。


 ハッピーバースデー 記憶の中の僕(エフセリア)


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