51話
アナ雪2見てきました!すごい面白かったです。3とかやんないかなぁ
「――という訳なんです」
「なるほど――。なぜこの鎧を持ってたのか大体理解出来た。とんでもなく強運だな、お前」
「私もそう思います……」
あの後許可を得て、アウロラの隣に座り、ベルズに私が鎧を有してた事の顛末を話した。
ベルズは呆れ果てたような表情で、兜を手に取り目を細めて眺めていた。
それに私は苦笑しながら答えた。
ベルズがこういった様に、私は意外と幸運体質なのかもしれない。
最初からこんなチートみたいな鎧使い、圧倒的格上の童子丸とレヴィアタンとの戦いでは生き残った。
今まで不幸な思いをしてきたと思っていたが、冷静に考えてみればよく今まで死ななかったなぁと、自分を称えたい気持ちになった。
ベルズは細長い眉毛を動かしながら、しばらくして、再び私達に視線を戻した。
「ふむ……。儂の眼を持ってしても、この鎧の真価が窺えん。それでは約束通り、この鎧はしばらく我が国で解析させてもらう。返却期限は戦争が始まる前。つまり、我が軍をそちらに送るときに同時に鎧も返却するという形で良いな」
「はい。それで問題ないです。当方としても、少しでも勝率を上げるためには強力な武具は必要ですし」
「了解した。では、此方の軍は今から二週間後、戦争が始まる約二週間前には其方の国に送り届けよう」
最初は時間がかかるかと思われた会談だったが、僅か一時間程度で終わってしまった。
おそらくベルズとしても、こうも速く終わると思っていなかったのだろう。
どうもこちらを困らせて、主導権を握ろうとしていた様にしか思えない。
例えるならドア・イン・ザ・フェイス。最初に大きい要求をして、断られた後に少しずつ要求の難易度を下げていって、本来ならあまり許容できない要求を「まあ、最初のやつに比べればまだマシか」と思わせて飲ませる方法。
多分、そんなことをしたかったんじゃないか……。
あれ? これって結果的に相手の方が一番利益を得てしまったのでは?
まさか私が神器を見つけ、その上持ってきたとは思わないだろうから、最初から鎧を手中に収めるのは無理だと考えていたはず。
「まあ、一応一番望ましい条件言うけど、無理だろうから少しずつ要求の難易度下げて言うこと聞かせるか」とか考えるだろう。
でも私がその鎧を持っていた。
あちらとしても嬉しい誤算だっただろう。
まあ、事が速く済むのはこちらとしても願ったり叶ったりだ。
「お前達、次はドワーフの国に行くのか?」
「はい。まだ時間はありますが、明日の朝にはもう出発しようかと」
そうアウロラが答えると、ベルズは空間から何かを取り出した。
私の持つ『物質収納』だろう。ベルズの手には不思議な文様が入ったこぶし大の丸形の円盤が握られていた。
それをテーブルの上に置き、指先でこちらに押し渡してきた。
アウロラがそれを手に取り、一度円盤を一瞥してからベルズに視線を戻した。
「これは?」
「ドワーフの国に入るときにいる入国許可証。その特別待遇版だ。それがあれば簡単にドワーフ王の下まで行けるだろう」
「それは……ありがとうございます。助かります」
「うむ。それでは、宿を手配しよう。それまで、好きに街を見て回っても構わん」
ベルズがそう言い終わるのと同時に、メイドエルフ達が部屋に入ってきた。
私達はエルフ達に連れられ、部屋を後にする。
……その前に、私はベルズの方を振り返った。
「あの……。一つ質問があるんですけど、いいですか?」
「ん? いいぞ。申してみよ」
「……ドワーフとエルフって、仲悪かったりしますか?」
「? いや。中には見下しあっている者もいるにはいるだろうが、ちゃんと友好関係を築いているぞ。年に何回かは茶会もしているしな」
「あ……。そうですか……」
どうやらこの世界のエルフとドワーフは仲が良いらしい……。




