48話 エルフの王国
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「あ、見えてきましたよ! エルフの国です!」
「え、エルフ、エルフが見られる……!」
王都を発って3日。
私達は大陸の北側にある森、通称“妖精の森”という場所にあるエルフの国目前まで迫っていた。
妖精の森はこの大陸に目立って存在する三つの森のうち、もっとも面積が広い。
ロシア連邦をまるまる覆えるくらい。
さすがに国まで繋いでいる街道を爆走するわけにはいかないので、今は普通の馬車のスピードだ。
今回は私も荷台の中に居るので、アウロラ達と一緒にはしゃぎまくっている。
三人もエルフが見られると興奮しているようなので、皆エルフは初見なのだろう。
エルフ。弓の達人、金髪、とんがった耳、美形、森、豊満な体型。
人の夢が詰まっている存在。エルフ。
そしてついに、そのエルフの国が姿を現した。
「お、おおおおおおおお!」
真っ先に思いついた言葉は華美。
森の中だというのに、純白と金の町並みが恐ろしい程調和している。
綺麗だ。まさしくエルフの国と言っていい。
エルフは少数民族らしいので、城下町などない。
というより、街がない。
巨大なお城が一軒あるのみだ。
だがその城は、アストレイト王国の城よりも、東京ドームよりも、下手をすれば遊園地をまるまる覆えるほど大きかった。
「こんなデカイ建造物あるんだ……」
「はい……。全容が見えません……」
対面の席に座っていたマーガレットが賛嘆の声音で同意した。
城一戸、という訳では流石に無いのだろうが、見渡す範囲では集落などは見えない。
というか、周りの木々も背が異常に高い。
城にばかり注意が向いていたが、全ての木が見上げるほどの高さだ。
幹も五メートルほどありそうだった。
興味が尽きない。こんな非常時じゃなければ是非とも観光してみたいのだが……。
「ねえ、キノ。観光とか出来ないの?」
隣に座っているアウロラが『観光したい!』と貼り付けた表情で私に聞いてきた。
私もちょうど同じ事を思っていたので、苦笑してアウロラに答える。
「うーん……。エルフの王様に面会申し込んで、それが受理されるまでもしかしたら一日くらいかかるかもだから、その時はいいんじゃないかな?」
「ホントに? やった……!」
アウロラは嬉しそうに小さく声を上げた。
初めて別の国に来たからか、アウロラは先程からずっと楽しそうだった。
アウロラの境遇を知っている私にとっては、それがたまらなく嬉しい。
それから程なくして、エルフの国の門前まで進み、そこで馬車は止められた。
エルフの国。正式名称、フェル・キア。
自然と狩人の国。
事前に得た情報では、エルフは弓と魔法の扱いに長けており、長命種。
人類国家に対しては果物などを輸出しており、交易以外は基本不干渉。
最も歴史の長い国の一つ。
私が独自で調べた情報はこんなところだ。
エルフは千年前の聖戦に巻き込まれていたので、恐らく交渉を断る、などということはないはずだが……。
そうこうしているうちに、城側から数十名の騎士が列をなして近づいてきた。
「アストレイト王国の使者殿ですね。伝書鳩にて、事情は聞かされています。どうぞ此方へ」
騎士の引率の通りに、私達はゆっくりと、エルフの国に足を踏み入れた。
やばい……。内容が浅すぎる……。ここらへんめっちゃ流して書きたい……。
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