番外編:神隠し2
「ここよ。この境内の階段で、記憶を失くした子どもが見つかったの」
神隠しの真実を探るため、俺と未玖は早速、雪見神社に来ていた。子どもが見つかったのは、境内にある小さな石の階段の上だったらしい。
「かすかに、妖の気配が残ってるな」
「えぇ。そうね」
「でも、どうしてここなんだ?他の子どもも同じくこの場所で見つかったのか?」
「そうみたい」
ふむ。と俺は腕を組みながら考える。さらって来た子どもをわざわざ全員、同じ場所に置き去りにする必要はあったなだろうか?
犯人が妖となれば、目的はおそらく、力を得るために生気を奪うといったことが目的だろう。だとすれば、わざわざこの場所に子どもを連れてくる必要はない。
「記憶を失くした子ども達の共通点は?」
「そうねぇ……」
俺の問いにしばらく考え込んだ後、未玖は「あっ!」っと声を上げた。
「確か、皆同じ学校の子って聞いたわ」
「それだ。同じ学校の子どもが狙われているのにはなにか意味があるはずだ。学校に行けば、手がかりが見つかるかもしれない」
俺達は頷き合うと、急いで連れ去られた子ども達が通う小学校へと向かった。
「……ここにも妖の気配が残ってるな。正体は分からないが、神社で感じた気配と同じものだ」
小学校に到着すると、微々たるものではあったが、妖の気配が漂っていることにすぐ気がついた。
この近くに犯人である妖がいることは間違いないだろう。
「でも、この学校の子ども達だけが集中して狙われる意味はなにかしら?」
未玖の疑問に、思わず、うーん……と唸り声を上げた。
考えても考えても、その理由が分からない。そこでふと、俺はあることを思い出した。
「そういや……この手の話を昔どこかで……」
「心当たりがあるの?真琴」
そして、あることを思いつく。
「こういう時に、ぴったりな相手がいるじゃねぇか」
いまいち状況を飲み込めていない未玖を横目に見ながら、俺はあるものを取り出した。
※次回更新は明日の予定です。
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