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第七話:相対する時2

※続きです。

「罠かどうか怪しいところだったが、やはりお前達の策略だったか」

赤羽は私達を一瞥する。不敵な笑みは浮かべたままで。

「まぁ、せっかくこうして俺をお前達の前に引きずり出すことに成功したんだ。少しばかり世間話に付き合ってやる」

軽く両腕を広げて赤羽は楽しそうに続ける。

「昔、俺は九条家の門をくぐり、御三家の魔術師として任務をこなしていた」

予想外の事実に私達は皆、驚きに目を見張る。

真琴さんに視線を向けると彼は静かに首を左右に振った。

真琴さんも知らない事実のようだ。

「だが、馬鹿真面目なやつらばかりで、ただ淡々と任務をこなす日々。御三家の魔術師であろう者がつまらない。刺激が足りない。だから俺は九条家を離れ、フリーの魔術師となった。だが、九条家には少なからず恩があるからな。だから御三家最強の一族として繁栄できる方法を伝授した」

その言葉に私は思わず両手の拳を強く握りしめた。

目の前のこの男はただただ、快楽を求めている。その快楽は無論、誰かの不幸だ。

「あぁ、お前は確か深琴の弟か。そっちは水無瀬暁人の妹だったかな。二人共々、兄貴に関しちゃ残念な結果になったな。お悔やみ申し上げるよ」

赤羽のその発言に、真琴さんが僅かに一歩、足を踏み出した。

滲み出る殺気を隠そうともせずに。

そんな彼の肩を宥めるように軽く叩き、私は前へ出る。

「今回、その残念な結果とやらに見舞われるのはあなたの方ですよ」

「それはどうかな?この中で警戒すべきはお前だけだ。水無瀬千暁」

赤羽が笑みを深くした瞬間、私達を包み込むように黒い霧が発生した。

「しまった……!」

話に集中しすぎたが故に既に戦いは始まっていたというのに油断してしまった。

しかし、今更気づいてももう遅い。私達は皆同時に黒い霧に意識をのまれてしまった。

※続きます。次回更新は週明けを予定しています。

Copyright(C)2023-音愛

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