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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第二部 第一章:一難去ってまた一難。またまた事件です。
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第五話:不穏な影5

「ならば、早速作戦を立てましょう」

そう発した私を見て、真琴さんはバツが悪そうに視線を逸らした。その意味を察した私は膝の上に視線を落とす。

私の視線を受けて琥珀はなにもいわずに頷いた。どうやら琥珀にも真琴さんのいわんとしていることが分かったようだ。

「ていっ」

無駄に勢いをつけて私の膝から降りた琥珀はそのままの勢いで真琴さんの方に突っ込んで行った。そして流れるように繰り出された猫パンチは、真琴さんの顔面に見事クリーンヒット。あぁ、痛そう。猫パンチって意外と痛いんだよね。想像以上に。

「っ!?!?」

突然琥珀から猫パンチを食らい、なにが起こったのか把握できずに口をパクパクさせる真琴さんに琥珀が着地を決めながらいった。

「水無瀬家と九条家のことは、今はもう過去のこと。千暁も私も今やなにも気にしていない。お前のことは良き理解者だと心得ている。九条家の人間だからといって、いつまでも私達に気を遣う必要はない」

その言葉を聞いて真琴さんは驚いたように目を見開き、私を見つめる。私はただ黙って頷いた。それで全てが伝わったのだろう。真琴さんは泣きそうな笑みを浮かべた。

「あら。真琴、いつの間に琥珀とそんなに仲良くなったの?」

場を和ませようとしてか、未玖さんが茶化すようにクスリと笑う。

「今のが仲よくしているように見えたのか……?」

どこかしんみりしていた空気は一転。真琴さんは額に青筋を浮かべて未玖さんを睨んでいる。しかし、当の未玖さんはどこ吹く風。なんやかんや、この二人も仲がいい。

「お前、最近本当にしたかかになったよな……」

「あら?そうかしら?真琴が女々しくなっただけじゃない?」

「お前な……っ」

繰り広げられる漫才のような会話に私と武藤さんは思わず顔を見合わせ、共に吹き出す。こういう平和な時間がいつまでも続くといい。しかし、そのためには脅威を取り払わなければならない。

「必ず、赤羽を見つけ出しましょう」

私の言葉に皆が一斉に頷いた。

「見つけ出すというのはいいが、どうする気だ?」

琥珀がちょこんと私の膝の上に両手を置いてこちらを見上げる。

「奴はかなり用心深い。お前の魔術でこの辺り一帯の記憶を読み取ったとしても、そこに奴に関する情報が得られるとは限らない。得られたとしても、奴の居場所に繋がる手がかりが見つかる可能性は低いだろう」

琥珀の疑問の言葉に、私はにやりと口元に笑みを浮かべた。

「見つけられないなら、向こうから出てきてもらえばいいんだよ」

※次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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