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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第七章:魔術師としての新たな生活の始まりです。
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番外編:人と妖の宴会4

※短めです。

「未玖さん大丈夫ですか?」

「千暁ちゃんごめんね。気を遣わせちゃって。ありがとう」

そういう彼女は頭が痛むのか、こめかみに手を当てている。

ようやく一人で立てるようにはなったものの、まだ完全に酔いが冷めた訳ではないようだ。

あの後、酔いが冷めてきたところで真琴さんのいう通り、我に返った未玖さんは醜態を晒してしまったと酷く青ざめていた。

とはいっても彼女の場合は、いつもより他人に絡みたくなるいわば、笑い上戸のようなもので、酒癖が悪いという訳ではない。真琴さんと琥珀は「うざい」の一言で一蹴していたが。結構、容赦がない。

夜も更けてきたところで私達は青い顔の未玖さんを支えながらセンリュウさんに別れを告げた。もちろん、また一緒に飲む約束をして。

「頭痛い……」

「弱いの分かってるのに飲みすぎるからだろ」

「なによ。ちょっと肝臓が強いからって偉そうに」

少し立ち止まって二人のそんな会話を聞きながら今日も平和だなぁ。と私は小さく笑う。

そんな私に気づいたのか、真琴さんがこちらを振り返る。

「なにか楽しいことでもあったか?」

その瞳はどこまでも優しい。私はもう一度、小さく笑って二人の腕を取った。

「両手に花だな~と思って」

「なんだそれ。というか、使い方間違ってねぇか?」

「私は千暁ちゃんとくっつけるならいつでも大歓迎よ」

「おい。未玖。あんまり千暁にベタベタすんなよ」

「なーに?ヤキモチ?」

夜の森で、楽しげな声が宙に溶けていく。すると、てけてけと私達の少し前を歩いていた琥珀が私の右肩に飛び乗ってきた。

「お前ら。私もいることを忘れてないか」

「忘れてないよ。あっ、じゃあ、両手に花じゃなくて、周囲に花?」

「なんだそれ」

真琴さんが小さく笑い声を漏らしたのを皮切りに、私達は皆で顔を見合わせながら笑い合う。そうして、ゆっくりと帰路を進む。

ーー楽しい楽しい夜の一時は、いつまでも笑顔で溢れていた。

※一旦、番外編は終了です。次回から新章に突入します。

次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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