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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第七章:魔術師としての新たな生活の始まりです。
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番外編:人と妖の宴会2

夜の帳が落ちる頃。私達は四人で花咲神社に向かった。

私達を出迎えたセンリュウさんは、未玖さんと真琴さんを見るなり破顔した。

「お前達が千暁が世話になっているという友人か!今宵は気の済むまで楽しんで行ってくれ」

私に素敵な友人がいることを自分のことのように喜んでくれるセンリュウさんはやっぱり心優しい妖だ。

「白河未玖さんと九条真琴さんです」

私が紹介すると二人は軽く会釈をする。センリュウさんはじっと真琴さんに視線を向けた。

センリュウさんに九条家のことを話したのはつい先日のこと。

九条深琴との戦いを終えて少し経った頃のことだ。

兄貴の死の真相を報告するために花咲神社を訪れた際、真琴さんとの今の関係についても話をしていた。始めは納得がいっていなかったようだが、九条家の闇を晴らすために真琴さんが手を貸してくれたこと、そして今は御三家の長となった私を支えてくれていること、私が真琴さんにしてもらった沢山の出来事を話す内にセンリュウさんは九条家ではなく「九条真琴」という一人の人間を信頼してくれた。

「千暁やお前達のおかげで魔術師界はずいぶんと浄化されたと聞く。他種族が合わさって生活している以上、共存していく他いい道はない。人間と妖が手と手を取り合って共存できるようにするためにも、これからも千暁のことを支えてやってくれ」

センリュウさんのその言葉で、真琴さんは彼が兄貴の知り合いだと気づいたらしい。真琴さんの隣にいた未玖さんも。相変わらず、察しのいい人達だ。

二人の視線が、私に集まる。私は笑みを浮かべて小さく頷く。

すると、真琴さんがセンリュウさんを見上げて真剣な眼差しを彼に向けた。

「もちろん。この命尽きるまで、俺は彼女の隣にいるつもりだ」

真琴さんの真摯な思いを感じ取ったのだろう。センリュウさんは満足そうに頷いた。

「私もいるわよ」

そう主張した未玖さんにセンリュウさんの視線が向けられる。

「お前は確か、白河家の当主だったか。前に暁人と一緒にいるところを見かけたことがある」

「えぇ。私も暁人とは知り合いだったの」

「そうか。お前もいるなら、千暁の魔術師生活も安泰だな」

「当たり前よ。千暁ちゃん大好きな私と真琴がいるんだもの。なにも心配要らないわ」

「おいっ!」

突然槍が降ってきて、真琴さんは頬を赤らめながら声を上げる。

そんな彼を見て可愛いなぁ。と笑いながら私は未玖さん達に見えないようにそっと真琴さんの手を握る。

すると、彼は少し驚きつつもすぐに微笑んで優しく手を握り返してくれた。

センリュウさんはまだ知らないが、この頃から私達の関係には小さな変化があった。その話はまた次の機会にでも話すとしよう。

※もう少し続きます。

Copyright(C)2023-音愛

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