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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第七章:魔術師としての新たな生活の始まりです。
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番外編:琥珀の大冒険3

 それから色々あって、千暁は今では御三家の長を務めている。本当に大したものだ。彼女は依頼をこなすごとに心身共に本当に強くなった。まぁ、優秀な従者たる私が付いているのだから当然ともいえるが。

当然のことながら、初めは長を務めることに不安もあったようだが、九条真琴や白河未玖の協力もあって、なんとかその任をこなしている。

そうそう。私が九条家を許すことができたのも、彼女のおかげだ。最後まで真実を掴むこと、そして正しいことを正しいと、間違いは間違いだと主張し続けることを諦めなかった千暁の強さと優しさがなければ、九条真琴と私はこうも穏やかな関係にはなれなかっただろう。

とはいえ、暁人の件に関しては一番の被害者である千暁が九条家と向き合うことを決めたのであれば、私にそれを否定する権利はないのだが。

 これまでの千暁との日々を思い出しながら歩いていると、いつの間にか目的地に辿り着いていた。

目的地は甘党である千暁の行きつけの和菓子店「和ごころ」である。この店には私も千暁と共に度々足を運んでいる。

店内に入ると、カウンターにいたふくよかな女性が人当たりのいい笑みを浮かべてこちらに視線を向けた。

「あら。琥珀じゃないか。いらっしゃい。あれ、千暁ちゃんは一緒じゃないのかい?」

何度か周囲を見渡してからこの店の接客担当ーー加賀美綾子は再び視線を下に下げ、私の首元にあるスカーフを見つめた。

「もしかしておつかいかい?琥珀は賢い子だね」

当たり前だ。私を誰だと思っている。という言葉はもちろん口には出さない。

「いつものでいいのかい?」

スカーフの中の銭を手に取った綾子に、ニャー、と一度鳴く。

すると、彼女はにっこりと笑って「はいよ」と答え、手際よくいちご大福とみたらし団子を包んだ。

そして、必要なだけ銭を取り、残りの銭と和菓子を包んだ袋をスカーフで包み込み、私の首に括りつける。無事に任務完了だ。

※次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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