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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第六章:決着をつける時がやってきました。本領発揮です。
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第五十一話:最終決戦6

「千暁っ!!!!」

「水無瀬ーっ!!!!」

琥珀と真琴さんの叫び声が聞こえる。腹部の辺りが熱い。熱くて痛い。

地面に叩きつけられる感覚がした後、私の身体は動かなくなった。寒い。とてつもなく寒い。視界もなんだかぼやけて見える。

「水無瀬!!水無瀬!!」

真琴さんが私を抱き起こしてくれたのが分かる。だが、言葉を発する力もない。

深琴から放たれた雷は、私の身体を貫いたようだ。

「おいっ!!しっかりしろ!!」

薄ぼんやりと、彼の悲壮な表情が見える。

「千暁ちゃんっ!!ちょっと、琥珀!!九条!!なにか手立てはないの!?」

「無茶をいうなっ!!」

かすかに結界を張って私を守る未玖さんと、私のそばで叫ぶ琥珀が見える。

これはさすがにやばい。死ぬかもしれない。

でも、まだ死ねない。私が死んだら、皆はどうなる?兄貴の無念は誰が晴らす?

そう思った時、ふと脳裏に懐かしい記憶が浮かんだ。

ーー千暁。これやるよ。

ーー懐中時計?今時?

ーーそういうなよ。風情があっていいもんだぜ。俺からの贈り物だ。まぁ、お守り代わりに持っておけよ。

あの懐中時計は今、どこにあっただろうか。確か、上着のポケットに入れていただろうか。いわれた通り、お守り代わりに。

そんなことを思い出していると、懐中時計から温かな淡い光が放たれたのが分かった。

すると、だんだんと身体か痛みが引いていく。なぜだか、視界もクリアになってきた。

「兄貴……?」

呆然と呟いた言葉は、自然と出てきたものだった。

「千暁っ!?」

琥珀の声に反応して起き上がると、驚くことに傷は跡形もなくなくなっていた。

「一体なにが……」

事態を上手く飲み込めていないであろう、真琴さんの呟きに耳を傾けながら、私は上着のポケットの上から懐中時計に触れる。今、確かに私の中に兄貴の存在を感じる。

「千暁ちゃん無事だったのね!?」

未玖さんが泣きそうに顔を歪めている。私は小さく笑って頷いた。

「じゃあ、ひとまず対策考えましょう。そろそろ私の魔力も底を尽きる」

「真琴さん、私がドラゴンの射程距離に入るまでの間、九条深琴の相手を頼んでもいいですか」

一体なにをする気なのか。真琴さんの顔にはそう書いてあったが、彼は口には出さなかった。

「分かった。任せろ」

「琥珀!!行くよ!!」

「全く!世話の焼ける!」

私は琥珀に跨り、ドラゴンの元へと向かう。未玖さんはデビルファングの足止めをしてくれている。

次の瞬間、再び雷の攻撃が私を襲うが、同じく雷の攻撃がそれを打ち消した。真琴さんだ。

「兄貴。俺はいつまでも兄貴の後を追いかけるだけの弟じゃないんだ。日々成長してる」

「邪魔をするな真琴!!」

九条深琴は真琴さんに任せて私は琥珀と共にドラゴンへと突っ込む。その口から攻撃が繰り出されようとしたその瞬間、私は振りかぶった剣を一気に振り下ろした。

「これで終わりだ!!」

※次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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