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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第六章:決着をつける時がやってきました。本領発揮です。
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第五十話:最終決戦5

一方その頃。未玖と真琴の戦いも混戦を極めていた。

なにせ、数が多すぎる。加えて、デビルファングは幽世では上位種の妖だ。さすがに全滅させるには骨が折れる。

未玖の結界で二人の身を守りながら、真琴が炎に水、雷を放ち、デビルファングを討つ。

未玖もまた結界を細く、鋭く変形させ、デビルファングの身体を射抜いていく。

「さすがに数が多いっ!!」

「次から次へと……!!」

しかし、倒しても倒しても湧いて出てくるデビルファングに体力と魔力が削られていく。次第に呼吸は乱れ、反応も鈍くなる。

「こいつら一体、どっからわいて出てくるのよ!?」

結界を張って攻撃を防ぎながら未玖が叫ぶ。

おそらく、あの数人のフードの男達はかなりの力の持ち主だ。だからこそ、幽世の深淵ーーアビスにいるとされるデビルファングをこれだけ大量に召喚することができる。

「術師だ!こいつらを操ってる術師本体を叩くしかねぇ!でなけりゃ先に俺達の魔力が尽きちまう!」

俺が行く!と飛び出した真琴の視界の端に映ったのはーーこちらに視線を向けるドラゴンの姿だった。

 

「方向を変えた!?」

攻撃を交わしながら前進していると、ドラゴンが突然攻撃の方向を変えた。私には魔術による攻撃が通用しないと悟ったのか、はたまた単なる気まぐれか。その視線の先にいたのはーー真琴さんだった。

いや、違う。これは直感だった。九条深琴は実の弟である真琴さんさえ、葬ることを厭わない。未玖さんや真琴さんを狙えばその分、私の絶望も深くなると分かっているからだ。

九条家にまともな魔術師はいないのか、マジで!陰湿過ぎるんだよ九条家!

「っ!!」

それを見た瞬間、私の身体は勝手に動いていた。

「千暁っ!?」

さすがの琥珀も勝手に飛び降りた私に反応できなかったのか、すぐに動くことができずにいた。

私は迷わずドラゴンの攻撃の軌道上に入り、真琴さんに向かうはずだった攻撃を無力化する。

しかし、その攻撃を防ぐことに夢中だった私は気づいていなかった。ドラゴンのすぐ後ろ脇ーー死角から鋭く尖った黒い雷が迫っていたことを。

※次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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