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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第六章:決着をつける時がやってきました。本領発揮です。
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第四十九話:最終決戦4

※話数の番号を修正しました。

ドラゴンの咆哮がけたたましく周囲に響き渡る。鋭く尖った爪が、私を引き裂こうと振り下ろされる。

「っ!!」

私はそれを受け止め、渾身の力を込めて弾き返すと、剣を振るい、ドラゴンの右前脚を切断した。否、そのはずだった。

蹴り落とされたはずの右前脚は即座に負の魔力に還元され、ドラゴンに吸収された。そして、右前脚を失くしたはずのドラゴンの脚からはみるみる内に新しい脚が生えてきた。まるで、映画の逆再生を見ている気分だ。

「……マジでいってる?」

一筋の冷や汗が、背中を伝って落ちていく。

私の能力はあくまで"攻撃を無効化する"能力にすぎない。

その推測は的を射ているだろう。もしも、私の能力が"相手の特性や能力までも無効化できる力"だったならば、ドラゴンの脚が再生するはずがない。

「確実な一撃って、こんな化け物相手にどうやって!?」

思わずやけになって叫ぶと、九条深琴の攻撃を交わし、くるりと空中で旋回した琥珀が私の元へ戻ってくる。

すかさず琥珀に跨り、空中で攻撃を避けながら次の一手を考える。

「やつの攻撃を無効化しながら、正面から攻撃を加えろ。私が裏へ回る。やつの気を引きつけている間に同時に攻撃を放つ。自己再生する時間を与えてはならない。やつが自己再生する前に首や手脚を細切れにして、切断面を私が操る氷で覆い、再生を防ぐ。その間に一気に叩くぞ」

「その氷の術で、ドラゴンをそのものを覆うことはできないの?」

「さすがの私も、あれほどのデカブツをまるまる覆うには、魔力が足りん。膨大な魔力が必要になるからな」

「分かった。その作戦で行こう」

作戦会議を繰り広げていると、九条深琴の狂ったような笑い声が響き渡る。

「ふははははっ!我がドラゴンには誰もかなうまい!」

その不快な音を聞きながら、この戦いに終止符を打つべく、私と琥珀は同時に頷き合った。

※次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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