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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第六章:決着をつける時がやってきました。本領発揮です。
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第四十七話:最終決戦2

しばらく歩を進めると、目的の人物はそこにいた。まるで、私達を待ち構えるように。黒い上着のフードを被り、こちらにゆっくりと視線を向けた彼の瞳には、光は宿っていない。そこにあるのは、ただただ、どこまでも広がる淀んだ深い闇だけだった。

「深琴……」

「真琴か。お前ならいずれここにたどり着くと思っていたよ」

伸び切った長いボサボサの髪を揺らしながら、深琴は狂気じみた笑みを浮かべる。

「ここで一体なにを?」

「なにをって、九条家が魔術師の高みに登り詰めるための実験さ!」

彼は、どこまでも無邪気に続ける。

「俺はずっと、ずっと、九条家のことだけを考えてきた。それなのに、水無瀬暁人がそれを邪魔したんだ。おかげで俺は一族を追放された。禁忌など、ギルドが勝手に定めた規律に過ぎない。より強い力を求めることのなにが悪い?」

「だから、水無瀬暁人を殺した?」

真琴さんのその言葉を聞いて、すっと深琴の顔から表情が消えていく。

「お前がやってることは禁忌だ。告発するってうるさいからさぁ。まぁ、結局、上手く誤魔化せなくて一族を追放されたんだけど」

その言葉に、煮えたぎる怒りを必死で抑える。

すると、まるで私を落ち着かせるように未玖さんの凛とした声が耳に届いた。

「あんたが禁忌に手を染めていたのは事実でしょ?自分のこと棚にあげてなにいってんの?魔術師界にも人間界にも秩序は存在する。秩序がなければ世は混沌に陥り、乱れるからよ。仮にも御三家の魔術師だった人間がそんなことも分からないの?」

「お前は確か、白河のお嬢様か」

表情のない顔、声で深琴が呟く。

「兄貴。兄貴は……きっと、魔術師には向いてなかったんだ」

どこか悲しげに呟いた真琴さんに、深琴は大きく目を見開く。

「お前まで俺を否定するのか……?お前なら、分かってくれると……」

「なにを分かれって?犯罪者の心を?」

私は強くそういい放ち、深琴を睨みつける。

「どんな御託並べたって、私の兄貴の命を奪っていい理由にはならないのよ」

「兄貴……?」

深琴の瞳が、私を捉える。

「そうか。お前は水無瀬暁人の妹か」

そして、不気味な笑みを浮かべた。

「ちょうどいい。俺の人生をめちゃくちゃにした水無瀬家に復讐できる!!そのために秘密裏に実験を続けてきたんだからな!!」

深琴の瞳はギラギラと嫌な光を称えていて、最早、話ができる状況ではなかった。

かといって、彼には大人しく私達に捕縛される気はさらさらない。

私達が臨戦態勢を取った時、深琴の背後から大きな黒い影が現れた。

※次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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