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里帰りをしたら実は魔術師の家系だったと知らされたので、今日から魔術師目指します  作者: 音愛
第六章:決着をつける時がやってきました。本領発揮です。
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第四十六話:最終決戦1

「ここです」

兄貴が亡くなった場所から記憶を読み取り、辿り着いた先は森の奥にある洞窟だった。

森の中には二つの滝がある。クロノさんとの待ち合わせに利用していた滝とは別に、極小さな滝が森の奥に存在していた。その滝の先、更にその奥に九条深琴のアジトはあった。

琥珀、未玖さん、真琴さんと一緒に洞窟の中へ進むと、私達がこの先に進むことを阻むように、結界が張られていた。

「ここは私が」

そういって私達の前に出た未玖さんは、結界に手を翳す。

すると、私達の行く手を阻んでいた結界が、小さな光の粒になって辺りに降り注いだ。

「結界の大きさを粒子状になるまで縮小したか。相変わらず、緻密な術の使い方が上手いな」

真琴さんの説明を聞いて思わず感心する。さすが未玖さんだ。

「当然よ。あなたみたいに強大なエネルギーをバカスカバカスカ解き放つだけの単純なやり方は賢くないもの」

「その減らず口も相変わらずだな」

顔を引き攣らせながら反論する九条さんを見つつ、二人のその話しぶりに付き合いの長さを感じる。そういえば、二人は昔から互いのことを知っているといっていた。なんだかんだいいつつも同い年同士、馬が合うのだろう。

 更に奥へと進むと、やがて、洞窟の出口が見えてきた。

外へ出ると、そこに広がっていたのは禍々しい空間だった。

周囲は真っ黒な邪気に覆われていて、ただ立っているだけでも気分が悪くなってくる。それほどまでに空気が悪い。

「良くない邪気が漂っているな」

変化を解き、本来の姿に戻った琥珀が口を開く。

「どれほどの禁忌に手を染めたのかは分からんが、犠牲になったものの魂やエネルギーが怨念、邪気へと変わり、この辺り一体を覆っている」

ちらりと真琴さんを見つめると、私の考えていることを察したのだろう。心配するなと言うように、首を左右に振った。その顔に、もう憂いの色は見えなかった。

※最終章突入です。

次回更新は明日の予定です。

Copyright(C)2023-音愛

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