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スリープログレムダイ  作者: ラリオス
第12章 深まるご近所さんの謎
89/140

第89話 2重アンケートの本心

作者は語りたいその89「非日常のアンケート」

学校限定での話になりますが、定期的に行うアンケートっていうのは、まあパパパっと書いて提出すると思うんですが、何らかの事件や事情により、いつもとは違うアンケートを書くときって、結構そわそわしたりしませんか?

すると学級委員が、先生の立っている場所の隣に立ち、今回のアンケートについて説明する。


「皆さん、アンケートにご協力お願いします。これは定期的に行っているアンケートは違います。このアンケートは、書き終わったら私にではなく、先生に提出して下さい」


そう説明した後、アンケート用紙を皆に配った。

俺は早速配られたアンケート用紙を見てみる。すると……。


「……!」


そこに書かれていたのは、本来の学校生活を送る上ではありえないものだった。

……今回のエルラ騒動に関するアンケートだった。


どうやらアンケートの項目は3つ。

・エルラのクイズゲームを受けているか?

・謎の死を目撃したことはあるか?

・エルラ騒動の犯人に心当たりはあるか?

という内容だった。


俺が注目したのは、謎の死の”目撃”についてである。

確かに俺は、またエルラのクイズゲームに、3回連続間違えて、人が死んでいく様子を見たことがない。どうやって死ぬのかはエルラから聞いているが、それを実際に見たことはない。


このアンケートの回答はいいえだが、もしかして見た人がいるのだろうか?


アンケートを書き終え、先生に提出した。

他の生徒も続々とアンケートを提出している。


「以上でHRは終わりとする」


HRが終わった後、授業が始まったが、特に何もなく午前の授業は終わった。


「さーて!いよいよお昼の時間だな!」


3人はそれぞれ購買で食べるものを買った。


「さあ食べようぜ!もちろん色々話しながらな!」


「それじゃあ俺から、2人に聞きたいことがあるんだ」


「おお!なんだい?」


「今日書いたアンケートって、3つともなんて書いたか教えてくれるか?」


「俺は1つ目ははいにして、2・3つ目はいいえにしたぜ」


「私もそうだよ」


どうやら3人共、同じ回答のようだ。


「エルラのクイズに間違えたことによる謎の死って、そう簡単に目撃できるもんじゃねーよな」


「そうだよね。私もそう思う。もし見れたらそれはむしろ奇跡だと思う」


奇跡……か。


「そういえばそれ関連でもう1つ聞きたいことがある。前回学級改善アンケートっていうのを行ったと思うが、そのとき2人は何か書いたんじゃないか?ってふと思ってね。待ち望んでないって言ってたけど……」


「…………」


「…………」


「……?」


2人が急にほんの少しの間、沈黙してしまった。

そして少し経った頃、ようやく口を開く。


「あのときは……俺はクイズは俺しか受けていないと思っていた。だから隠していたんだ。本当はすごく助けてほしいという気持ちを」


「そうなの。私も同じで、でも僅かな希望を持って、あの学級改善アンケートに、エルラのクイズゲームのことを書いたの。……あのアンケートに書いたから、学校がエルラ騒動に対応したかはわからないけど、少なくとも2人にこの話ができるようになってからは、少し気が楽になったよ」


「そうか……それは良かった」


このエルラ騒動の厄介な所、やはりすごいな。

俺だけかもしれないという恐怖心からか、友達ですら誰にも話すことが難しくなる。


そして昼食を食べ終わり、午後の授業の時間となった。


作者からの小話その89「アンケートでのSOSについて」

当時2人は自分がエルラから、クイズを受けているということを誰にも話せませんでした。ただどうしても自分1人で抱え込むことは難しかったため、アンケートにSOSとしてクイズのことを書きました。その行為が結果功を奏したかはわかりませんが、エルラ騒動を学校側がなんとかしようと頑張ってくれているのを見て、2人は少し気が楽になったようです。

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