第85話 妹の弱みの暴露
作者は語りたいその85「恐怖に耐える限界」
人間誰しも、恐怖に耐える限界というものがあると思います。無限に我慢し続けることは不可能だと思うんです。私も過去に不安を我慢し続けたことがあります。でもそのせいで、私は精神がおかしくなった時期がありました。そこで、我慢し続けることは、してはいけないことであると学びました。
「……じゃあさ、どうすればこのウイルスの存在を、皆に知ってもらえると思う?」
「そんなの……わからないよ!」
「やっぱりそうだよな。難しいよな。じゃあ中学校の先生が言ってた、あの猫を捕獲する作戦を実行してみないか?」
「私もそうしようと思ってた、やろう」
「やるのは今週の土曜日でどうだろう?」
「私は全然いいよ!順子ちゃんも誘って、3人でやろう!大井調査団復活だよ!」
大井調査団か……
今思うとすごく懐かしい!また活動できるのは嬉しいな。
「でもどうやって猫を捕まえるの?」
「そうだな……普通に手掴みでどうだろうか?」
「ダメだよ。猫が暴れたら逃げられちゃうよ」
「それもそうだな」
ではどうやって捕まえるのがいいだろうか?
猫が逃げないように、かつ徒歩で持ち帰られるような方法……。
「じゃあこういうのはどうだ?大きいバックに入れて持って帰る。これならチャックさえ閉めれば、もう逃げることはないから、安全に持って帰れるぞ」
「いいねそれ。やってみよう」
瑛子もその方法に納得してくれた。
そして夕食を食べ終えた。だが珍しく話はまだ続く。
「ねえお兄ちゃん」
「どうした?」
「私達……どうなっちゃうんだろう?」
「…………」
「もしかして……最終的には死んじゃうのかな?」
「……このまま正体を突き止めることができなければ、そうなるかもしれないな」
「……やだよ。死ぬのは。だって私まだやりたいこと色々あるんだよ!なのにエルラのせいで死ぬかもしれないなんて……」
「瑛子……」
突然瑛子は、元気をなくし泣きそうになっている。
もしかして……、瑛子はもう辛さに耐える限界が近づいているのだろうか?
「私ね、今まで黙っていたことがあるの」
「……?」
「実は……私過去に何度かエルラのクイズを、間違えたことがあるの」
「なんだって!?」
まさか瑛子まで……そんなことが起きていたとは!
「一応3連続は回避できたけど、間違えたときの恐怖は、とても辛い。何度も耐えられるものじゃない!」
「……俺もその気持ち、わかるよ」
「えっ?」
「俺も、過去に何度か問題を間違えた。そのときは多分、瑛子と同じように絶望したんだ。俺はもう死んでしまうんじゃないか?って」
「お兄ちゃん……」
「俺から言えるのはこれしかない。……絶対にエルラの正体を突き止めて、クイズゲームを終わらせよう。これは大井調査団。いや感染者全員を救うんだ!」
「そうだね」
ようやくエルラの正体を突き止める、手がかりを1つ見つけた。
そしてその手がかりをさらに調査するためには、あの猫を捕獲して藤原先生に渡すこと。
捕獲決行日は今週の土曜日、絶対に失敗するわけにはいかない!
作者からの小話その85「猫捕獲大作戦計画について」
主人公と妹は、今週の土曜日にあの猫を捕獲することを決めました。どうやら大きいバックに入れて徒歩で持って帰る作戦のようです。そして捕まえるのは手掴みという。はたして兄弟の連携プレイが決まるのでしょうか!




