第71話 学校内事件調査の依頼
作者は語りたいその71「恐怖状態の人間の行動」
人間目の前で恐ろしいことが起きた時、あまりにも強烈だった場合、平常な状態を保てなくなりますよね。そして思わず普通にしていることができなくなり、今回のような騒がしい状態が収まらなくなったりします。朝のHRの連絡にて、人が2人も亡くなった…なんて、朝からこんな怖い話、普通無いですよね。
生徒は皆とてもざわついていた。
無理もない。皆怖いんだ。次は俺が死ぬかもしれない。そう考えてしまうのは当然だろう。
「皆静かに!まだ先生の話の途中だぞ!!」
しかし呼びかけしても声が静まらない。やはり恐れているのだ。エルラの存在を!!
その後5分かけて、ようやく静かになった所で、話の続きをする。
「今後学校側で行うこととしては、亡くなった3人に共通点はあるかどうかを調査していくことにする。もし3人のことで詳しい人がいたら、是非職員室に来て情報提供してほしい」
学校側も予期せぬ自体にしては、しっかりと対応しようとしている。
完全放置となったら俺はキレていたかもしれない。
その後別の話を少々した後に、HRは終わった。
そして今日の3・4時間目は体育があった。体育の時間はなんとか気持ち切り替えていかないと!っていうオーラが全生徒から出ている。
そして始まった体育の時間。神田先生の授業である。
「皆今日も頑張ってくれ。以上だ」
「……えっ?」
今日の神田先生、いつもの熱血感が全然ない!?一体どうしたのだろうか?
「今日は最初体力作りのために走ってもらい、その後ミニサッカーをしてもらう。今日は試合まではいかないだろうから、パスとシュートの練習をする」
「はい!」
体操を済ませ、体力作りのメニューが始まった。
「あっ!大井!ちょっと来てくれ!」
「はい」
俺を呼び出した。何か用なんだろうか?
「どうしましたか?」
「実はお前に頼みたいことがある。正直俺もこんな真似はしたくない。だが今は緊急事態でありためらっている時間はない」
「わかりました。それで何をすればいいのでしょうか?」
「この事件に詳しい生徒を見つけて、事件解決の手がかりを聞いてほしいんだ。これは脅迫状の事実を知っているお前にしか頼めないんだ」
「…………」
脅迫状の事実は、混乱を防ぐためにあえて隠しているのだろうか?
という疑問を持ちながら、神田先生のお願いを聞こうか考えている。
もしエルラが、この学校の生徒・先生の誰かだったとしたら、
うかつな行動は自らの死を速めてしまうかもしれない!そもそも3回間違えたら死ぬっていうルールじゃないのに、相手の都合で勝手に殺すっていうこともあり得るかもしれない。
……でもこれはチャンスともとれる。今はもう俺だけの問題じゃないと知った、これは瑛子と順子の命までかかっている。こうなればもう……。
「わかりました。やってみます」
引き受けるしか無かった。
「ありがとう。学校側としてもこれ以上の犠牲者を出したくない。そのためには脅迫状の犯人を突き止めなければならないからな」
「そうですね」
作者からの小話その71「学校側の調査依頼の狙いについて」
学校側としては、これ以上犠牲者を出す前に、なんとしてでも犯人を探そうと必死になっています。そのため少しでも解決できる確率を上げるため、主人公に事件調査を依頼することにしました。果たしてこの依頼が、希望への架け橋となるのか!それとも…?




