第68話 秘密の語りの覚悟
作者は語りたいその68「友達から親友へは難しい」
友達になるのって、そこまで難しくないと思いますが、そこからさらに親友になるのって結構大変ですよね。そもそも友達に悩みを相談するっていう事自体、相当仲良くないとできないかと思います。真剣に話を聞いてくれる人じゃないと、相談ってできないですからね。
「教えてくれてありがとうございます」
俺は瑛子と順子が、あの犬と出会ってから、エルラと出会った時までのエピソードをすべて聞くことができた。全ては順子のおかげだ。瑛子だったらここまで話してくれたかはわからない。
「私と瑛子ちゃんは、今までずっとクイズのことを剛士さんに言うの、我慢してきました。いや秘密にしてきたという方が正しいですね」
「いくら瑛子に頼まれたからと言っても、辛くなかったですか?ずっと辛い思いを我慢し続けることは」
「……最初は簡単すぎる問題だったので、全然気にしてなかったですが、急に難易度が上がってしまって、いつ死ぬんだろうって気になってきてしまって、不安になってしまったので」
「それでどうしたんですか?」
「だから……瑛子ちゃんに相談したんです」
またしても過去の話をし始めた。今度は俺にクイズのことを話すかどうかについての時である。
「瑛子ちゃん、ごめんねこんな所まで来てくれて。どうしても2人だけで話したいことがあるの」
「私は全然いいよ!それでどうしたの?」
「……剛士さんにはもう、話してもいいと思うの。クイズのこと」
「…………」
「…………」
やはり嫌なのだろうか?剛士には一切この話をしない方がいいのだろうか?
瑛子はお兄ちゃんが好きだ。性的な意味ではない。
お兄ちゃんの悲しい顔を見たくないから!って言ってくるかもしれないな。
「……実は私もそう思っていたの」
「……!」
まさか瑛子までそう思っていたとは……剛士に現実を突きつける覚悟がお互いできていたとは思わなかった。……相談してみて正解だった。
「じゃあ今日言いに行く?」
「……待って!私急には上手く話せないと思う。明日にしてくれるかな?」
「私は全然いつでもいいよ。じゃあ明日一緒に言おうよ!」
「わかった。一緒なら問題なく言えそうだよ!」
こうして私達は、明日剛士に私達もエルラからクイズゲームを出されているということを、伝えることに決めた。
「何度も過去の話をしてすみませんが、今日こうして瑛子ちゃんと私で話せたのは、事前に打ち合わせをしていたからなんです」
「なるほど……」
さすが瑛子の親友。どんなことでも相談しあえる関係っていいな!
俺は改めて親友の大切さを思い知った。
俺には友達はいるが、親友と呼べる人はいないかもしれない。
草道、小泉、そして委員長の3人が、俺とよく喋ることがある友達だが……。
……今度親友になれるようもっと話しかけてみるか。
「とりあえずこれで一通り話し終わったので、これで失礼しますね」
「そういえば、1つ聞きたいことがあるのですが」
「どうしましたか?」
「…………」
「剛士さん?」
「いや、やっぱりやめておきます」
「……?わかりました。それじゃあ私はこれで……」
こうして順子は、部屋から出ていった。
気づけば結構な時間が経っていることに気づいた。
作者からの小話その68「秘密の暴露の打ち合わせについて」
妹と親友は、主人公に私達もエルラからクイズゲームをさせられているという事実を話すために、事前に打ち合わせをしていたことがわかりました。2人で約束した秘密なので、お互い勝手にバラすわけには行かないと思ったのでしょう。さて話したことにより、主人公はどう思ったのでしょうか!?




