第60話 友達の衝撃のカミングアウト
作者は語りたいその60「祝!連載60話!」
ついにこのシリーズも第60話まで連載しました!そしてこのシリーズはいよいよ本格的にストーリーが進んでいきます。ついに犠牲者が出始めてしまいました。…人は簡単に死ぬ生き物だ。っという言葉を昔聞いたことがありますが、本当にそうなのかもしれませんね…。
俺は自分の席に着いた。
……教室内の空気が重い。
無理もない、人が死んだんだから。
もちろん俺も平常……とは言えず衝撃すぎる出来事に、動揺を隠せない。
だが今は……授業に集中するしか無かった。
国語、社会、体育となんとか終わらせた。
正直あまり授業に集中できなかった。いつもよりメモも取れなかったし、先生の話もうまく聞けなかった。体育は途中体が止まることがあり、怒られそうになった。
そんなこんなで辿り着いた昼の時間。
さあいつもの3人で明るい話を……
「…………」
「…………」
2人は何も喋ってこない。まるで感情が無くなったかのように。
俺は勇気を振り絞って、草道に話しかけた。
「それにしても……小畑はなんで死んでしまったんだろうな?」
「……なあ」
「……?」
「それについて話す前に、まずは謝らせてくれ」
「俺は別に、何も悪いことされてないと思うのだが……」
そう言い終わる前に、草道が俺の前で土下座する。
それに続いて小泉も土下座する。
「ごめんなさい!」
「一体どうしたんだよ2人揃って、らしくないぞ?」
「俺達は……隠していたんだ」
「隠してたって、何をだよ?」
「どうせ誰にも信じてくれないって思ってたから、家族以外の人には知らせていなかったんだ。……クイズゲームのことをな」
「……!」
うっ、嘘だろ?この2人も、エルラからクイズを出題されていたというのか!
ありえない……小畑がクイズゲームの被害にあったということだけでも驚きなのに、
まさか2人まで……これは間違えなく大きな事件になる。
「私は1日3回、突発的にクイズが出題されるの、しかも脳内に直接語りかけてくるし、現実の時も止まるから、他の誰かにクイズの答えを相談することもできない」
「くそ!なんてやろうだ!エルラとかいうやつ!」
「…………」
エルラ!一体どこまで弄ぶ気なんだ!一体、奴の目的は何なんだ!
「ちなみに少しいい情報をあげると、俺の姉は、クイズを出題されていないみたいなんだ。姉だけじゃねぇ。父も母も出題されていない!つまり俺だけが出題されているってことだ」
「私もそんな感じかな」
「なんだって!?」
なぜ家族には出題されない!これはとっても不思議なポイントだ。
……だがこれは逆に考えると、俺の場合でも俺以外にエルラのゲームの影響を受けることは無いっていうことだ!つまり家族に被害は及ばない!
「俺も今の所、家族に出題されたっていう話は無いな」
「ったくなんで俺達だけ出題されるんだろうな?」
「小畑君……スポーツ優秀だったんだけどなぁ」
「でもあいつ、勉強ができるわけじゃないからなぁ」
「とにかく……2人もエルラからクイズを出題されているんだな?」
「ああ」
「うん」
「わかった。じゃあこれから3人で、エルラに関する情報交換とかしてみようと思うんだが、どうだろうか?」
「それはいいんだが、俺は今何も情報を持っていないぜ?」
「私も、無いかな」
そう簡単に新しい情報が手に入るわけ無いか。
作者からの小話その60「恥ずかしさによる隠し事の代償について」
主人公の友達である、草道と小泉は、クイズゲームを出題されていることをずっと隠してきました。隠した理由は、話した所で笑われるから。という理由だった。その気持ちはわからなくもないですが、もっと早くこの事実を伝えていたら?展開はどうなっていたでしょう?




