第59話 最初の犠牲者
作者は語りたいその59「先生の重要な話」
さすがに生徒が亡くなったという話はありませんでしたが、朝のHRで担任が重要な話をしたことはありました。内容は秘密ですが、朝から重要な話があると言われたときは、ものすごく怖くなりますよね。しかもHRが終われば、すぐ1時間目ですから…。
「ちなみに俺はお菓子買いに行ったぐらいで、あとはゲームだな!」
3人共とても有意義な休日を過ごしたようだ。
キーンコーンカーンコーン
「HR始めます」
チャイムが鳴り、朝のHRが始まった。
今日もいつも通りの学校生活が始まる。先生の面白い話とためになる話を聞いて!
「さて今日は皆さんに……言わなければならない重要な話があります」
「……?」
朝から重要な話とは珍しい。このクラスは不良や、学校中で騒ぎになる大事件が起きたりはしない。多少怒られる生徒はいるが、朝からその話をすることはほぼない。一体何があったんだ?
「……昨日学校に連絡が来たんですが、小畑が……亡くなりました」
「……!」
クラス中が一瞬で凍りついた。なんで!なんで小畑が!
「また小畑が亡くなった原因は不明であり、目立った外傷はなく、家の中で倒れたらしく、目撃者はいなく、今警察が調べてますが、今の所自殺なんじゃないかっていう話になってます」
「そんな……」
小畑が……自殺!?そんなことがありえるのか?
そもそも外傷なしに自殺できるなんて、本当にできるのか?毒でも血を吐かずに死ぬのは無理だし、首吊りも首に痕が残る。そんな事できるはずが……はっ!?!?
俺は思い出した。外傷なしに誰にも見つからずに死ぬ可能性がある話を。
それは、エルラのクイズに3問間違えたときに、徐々に弱っていき死ぬ、その時に外傷は一切ないし、周囲の時間も止まっているから、死ぬ瞬間の目撃者も出ない。
間違いない!小畑はこれで死んでしまったんだ……。
「嘘だろ……」
俺は正直小畑に対して、少し腹がたっていた。
……だがいざいなくなると、とても寂しく感じてしまう。
そして今回のことではっきりしたことがある。
”俺以外にも、エルラからクイズを出題されている。”ということだ。
小畑の犠牲と引き換えに、超重要な情報を手に入れることができた。
これ以上の犠牲を出さないためにも、この情報をいかして速く事件を解決するしかない!
「小畑は亡くなりましたが、これ以上このクラスで死者が出ないよう、先生もしっかりと頑張りたいと思います。以上でHRを終わります」
こうしてHRは終わり、1時間目が始まる5分前。
俺はいてもたってもいられず、教室を出て、担任に話を聞きに行った。
「木村先生、今お話よろしいですか?」
「大井か、何かあったか?」
「その……先生は直接小畑の死体を見に行ったんですか?」
「いやまだ見に行っていない。今日小畑の家に行って、話をするつもりだよ」
「そうでしたか……」
「それにしても、自室で外傷なしで自殺するなんて、ちょっと変な話だよな」
変な話というより、もはや不可能レベルである。
こんなの原因は、エルラのクイズに3問間違えたから、としか考えられない!
「そうですね……」
「とりあえず……1時間目が始まるから、そろそろ教室に戻りなさい。時間ある時に、またお話しようか」
「わかりました」
俺は教室へと戻った。
作者からの小話その59「最初の犠牲者について」
ついにこのエルラの、クイズゲーム騒動にて最初の犠牲者が出てしまいました。しかもエルラが行った通り、外傷・目撃者なしで死んでしまいました。そして主人公は、小畑が死んだのはエルラのクイズに間違えたから。と考え、主人公以外にもクイズを出題されているとわかりました。さあ今後どうなるでしょうか!




