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スリープログレムダイ  作者: ラリオス
第6章 大井調査団の活動
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第42話 張り上げる声と降りかかる手

作者は語りたいその42「猫の好奇心」

猫って、猫じゃらし好きじゃないですか。あれって動くものが好きっていうことなんでしょうか?それとも何か別の理由があるんですかね?私はそういったことは詳しくないのですが、でも猫が遊んでいる様子を考えると、それ以外に思い浮かばないです。

「そもそも俺は……既にあの猫に触れてしまったことにより、突然死の恐怖に怯え続ける毎日を送るようになりました。あのエルラとかいう奴が、俺にクイズを出して楽しんでいる!そんなふざけた毎日を送っています。あんな苦しみを……順子ちゃんや瑛子に味わってもらいたくないんです!」


俺は必死に訴えた。正直伝わる可能性は低いと思った。なぜならこの辛さは、

本人にしかわからないものだから。こんな恐怖があると伝えても、それが伝わる可能性位は低い。


「お気持ちはわかります。しかし……剛士さんのゲームを終わらせるためには、それなりの覚悟というものが必要だと思うんです。なので私と瑛子ちゃんは、全然そういったこと気にしません」


「……!」


なんだ……?死ぬのが怖くないのか?まるで絶対に死なない!という強い自信があるように感じた。

だがその自信はどこからやってくるのだろう?


「とにかく……あの猫は順子ちゃんに興味があるようです」


「……瑛子!」


あの猫は瑛子の方に向かって歩いている。


「瑛子離れろ!このままじゃお前は……!」


俺は必死に声を張り上げた。


「お兄ちゃん……」


「……?」


「大丈夫だよ……私は」


「……!」


そして間もなく……あの猫は瑛子の体に触れてきたのだ。


「あああああああああ!」


終わった。俺が想定していた最悪の事態が起こってしまった。せっかく何かあったとき止められるように、常にあの猫のことに注意していたというのに!


……となると俺はもう……あの猫が本当はエルラのクイズに関係なかった。ということを祈るしか無かった。俺は必死に祈った。とにかく祈った。まだ俺に神様がいるのであれば、どうか……瑛子と順子にだけは、突然死の恐怖に耐える生活を過ごさないでほしい!


……少しすると、あの猫は瑛子の元を離れ、去っていった。


「瑛子!大丈夫だったのか?」


「うん、特に何も問題ないよ」


「……そりゃあ今は問題ないさ」


だって、俺があの猫に触れたときも、そのときは何もなかったのだ。だが、少し経つとエルラが現れた。というパターンだったからな。


「ひとまず、何かあったらすぐ教えてくれよ」


「大丈夫だよ」


俺は心配しつつも、なんとか無事であってほしいと祈ることにした。


すると順子が話しかけてきた。


「あの猫、走る速度をよく変えますよね。気分で変えているのでしょうか?」


「……?」


よく見てみると、さっきより遅く走っている。

……いや!この速さ、ニュースで見たときと同じ速さだ。つまりたまたまさっきは、ニュースとは違う速さで走っていた。ということだったのか!


さっきまで考えていた疑問は、すぐに解決された。

作者からの小話その42「絶対的な自信について」

順子は、なぜかあの猫のことを全く怖がっていません。そして瑛子もまた、あの猫から逃げたりはしませんでした。猫に触れられると突然死の恐怖が始まる可能性があるというのに、なぜ逃げたりしなかったのでしょうか?…本当に、主人公を助けたいという理由だけで逃げなかったのでしょうか?

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