第20話 親友は主人公より妹に詳しい
作者は語りたいその20「祝20話!頑張りました!」
ついにこの小説シリーズも20話目まで更新しました!私ここまで物語を作り続けられるなんて、最初は思っていませんでした。途中で飽きて打ち切りになるんじゃないか…と最初は思っていたんです。ですがここまで連載できて良かったです!このシリーズはまだまだ連載していきますよ!
「えっ!?」
それは、親友である順子の口から出るはずがない。衝撃的な言葉だった。
もしかして……!?
「気をつけるって……何をですか?」
「瑛子ちゃんはですね。実はお兄ちゃんのことが好きなんですよ。決してブラコンとかいう物ではないのですが、剛士さんが、怒ったり悩んでたりすると、瑛子ちゃんはとても悲しんでいます。なのでもし今回、剛士さんが隠し事をしていたことが悪かった。と思うのであれば、これからは隠し事をせずに、兄弟として仲良くしてほしいんです」
「…………」
瑛子……俺は前まで、身近にいる瑛子の気持ちすらわかることができなかったんだな。
そんな俺が、エルラの正体や、なぜ俺がクイズを出題されているのかの謎なんて、解けるわけ無いってことなんだな。
「お願いします。瑛子ちゃんをこれ以上……悲しませないで下さい」
「わかりました」
「ご協力……ありがとうございます。私はこれで失礼します」
話を終えた順子は、部屋から出ようとする。
「順子ちゃん待って下さい」
「……?」
順子は足を止め、こちらを振り向く。
「順子ちゃんに、聞きたいことがあるんです」
「どうしましたか?」
「そもそも俺だけ、なんで謎のエルラとかいう謎の機械にクイズを出してきてるんだと思いますか?俺はなんでかよくわからないんです……」
今この問題を解決してくれそうな人は……順子以外に思いつかなかった。
瑛子は多分この問題については知らないのだろう。実際さっきすべてを話した時、この問題については知っている雰囲気ではなかった。
だが彼女は違う!下を向いていることが多かったし、あの時ほとんど喋っていなかったからな。もしかしたら知っているのかもしれない!
「ごめんなさい。私あまり詳しくないんです」
「そうですか……」
一瞬期待していたが、やはり不可解すぎて誰も知っているわけないか。
「ただ……知らない私が言うのもなんですが」
「……?」
「多分……同じ悩みを抱えている人がいると思うんです」
「……!」
順子は自信なさげにそういった。
俺以外にクイズを出されている人がいるだって!?そんな可能性が本当にあるのか?
……だが確かに可能性はある。今までは俺しかクイズを出されていない!という思い込みがあった。もしそれが違うのであれば、解決する可能性がわずかにあがるかもしれない!
「そう思う理由はなんですか……?」
「物事には必ず理由がある。ということを考えますと、剛士さん1人のために、こんな大型プロジェクトを行うとは思えないんです。脳内にエルラという存在を作り出すのも、異空間のような視界に変わるのも、一般人では到底できない技術だと思います。これは相当何らかの強い使命みたいなのが無い限り、ここまで大型プロジェクトを行わないと思うんです。かれこれもう5日も続くなんて……」
「…………」
「まあ、”剛士さんがその人に恨まれること”をしていないのであれば……の話ですが。」
恨まれること?
俺は特にしていないと思うが……。いや俺が気づいてないだけか?
「まあ何にせよ。私はこれで失礼しますね」
そう言って、順子は部屋から出ていった。
うん?待てよ……?今の発言はちょっと妙だな。
俺の聞き違いでなければ……、順子は今おかしな発言をしなかったか?
そう思った時、瑛子が夕食ができたと声をかけられる。俺は食卓へと向かった。
作者からの小話その20「知識は共にした時間だけが全てではない」
今回妹の親友である、順子は兄より妹について詳しい部分がありました。これは親友として一緒に過ごしていたからこそ、わかった隠された1面だったのです。恐らく順子は、兄以上に積極的に会話したりしたのでしょう。共にした時間は、兄の方が長いのですが、だからといって、妹に一番詳しいとは限らないっていうことですね。




