第16話 妹と謎の女の奇襲
作者は語りたいその16「家族内の立場」
年齢的には親→長男or長女→次男or次女。ということになりますが、一部特殊な家庭の場合は、次女が長男より上の立場になったりすることがあるようです。怖いですね。最終的には地道に努力をしたり、知恵のある者が上に立つようになるってことですね。
俺はいつも通り帰宅した。
今日は特に調査などはせず、まっすぐ家に帰ってきた。
次の瞬間!!
「うぐっ……」
何者かが後ろから俺を羽交い締めにしてきた!
「悪いですが、剛士さんにはしばらくこのまま大人しくしてもらいます」
「……!」
誰だ?聞き覚えのない声だ。まさか泥棒にでも入られたというのか!
「もがっ……うぐっ……」
羽交い締めにしてきた謎の女は相当力が強く、全く引きはがせる気がしない。
なぜだ!俺は力は強い方ではないが、女にさえ負けるほど俺は落ちぶれていない!
そう思っていると、前から……
「お兄ちゃんおかえり。今日はなんとしてでも聞き出すからね」
「……!」
前から現れたのは、いつもの明るい瑛子ではなく、
いつもの瑛子とは、考えられないほど怖い顔をしている瑛子だった。
「一体何の話だ?」
「お兄ちゃん最近何か隠し事しているよね?」
「……!」
くそっ!バレていたか!
妹のくせになぜ俺の隠し事を見抜いたんだ!
「俺は、何も隠し事をしていないだろ」
「そんな嘘はもう通用しないよ!今日こそはしっかり話してもらうからね」
「だから!俺は何も隠し事をしてねぇって」
「いいや!私は分かっているからね。今日は絶対に話してもらうよ」
「だから!俺は何も隠してねぇ、って言ってんだろ!!!これ以上……しつこく聞いてくるんじゃねぇ!」
「ひぃっ」
今日の瑛子はなんだかおかしい。なんでここまでして俺から隠している内容を聞き出そうとしているんだ?ここまでしつこく聞いてくるということは、何かあるということだな。
しかし参ったな……。ついカッとなってしまった。瑛子は俺の大声に怯えている。
だが一番怖いのは……後ろにいる謎の女だ。
後ろにいる女は、最初の一言以来、何も喋ってこない。
まるで俺を、羽交い締めにするためだけにいる存在のようだ。
力は相変わらず強く、彼女が力を緩めるまで俺は動けそうにない。
そして妹は再び、俺に話しかける。
「とにかく食卓に来てよ。話があるから」
そう言うと、謎の女は手を離した。
俺はため息を吐き、食卓へと向かった。
3人が椅子に座った後、瑛子が話し始める。
「さあ今日こそは話してもらうよ!何を隠しているのかをね!」
……もう、隠し通すことは無理なのか?
隠し続けた所で、瑛子は謎の女を利用して、俺をまた拘束するだろう。
仕方ない……覚悟を決めるか。
俺は隠していた内容を全て瑛子達に明かすことにした。
「瑛子の意地に負けたよ。隠していたことを教えるよ」
「良かった!危うく強硬手段に出るところだったよ~」
強硬手段!?一体何をするつもりだったんだ?
俺は隠していたことを、全て2人に打ち明けた。
作者からの小話その16「羽交い締め」
誘拐とかでよくある拘束の1つである、羽交い締めですが、これって結構厄介でして、例え拘束された人が、拘束した人物より力が強くても、なかなか自力で脱出するのが難しいんですよね。ただし羽交い締めはとある方法を使えば、簡単に抜け出せますが…




