第121話 瑛子と剛士の過去の秘密の話
前書きと後書きは、ハイペースで小説を完結させる関係上、お休みしています。
楽しみにしてくださった方、申し訳ございません。
「次は瑛子の番だ」
「私?私に何か聞きたいことがあるの?」
「ああ、かなり前の話になるんだけど、俺が夜トイレに行ったときに、夜呻き声を上げているのを聞いちゃってね」
「あれ聞かれてたの!?」
「きっと悪夢が原因かなと思っているんだけど、それで合ってる?」
「……あれは、エルラのクイズで悩んでいるときに、自然と口から出ちゃったものかな……。それにしても聞かれちゃってて恥ずかしいな……」
「……そうか」
全てはエルラのクイズに繋がっていたわけだ!
「俺からの話の前に、改めて2人に謝ろうと思う」
「……?」
「順子ちゃんの羽交い締めのときなどで、俺が少し怒ってしまって本当にごめん、2人も」
「お兄ちゃん……」
「あの事なら大丈夫ですよ。あれは私が悪かったと思っていますから」
「ありがとう」
これからは余程のことがない限り怒らないようにしたい……そう思った。
「それで俺からの話だが、順子ちゃんは知らないかもしれないけど、俺は過去に交通事故になりかけたことがあるんだ」
「そんなことがあったのですか!?」
「ああ、歩行者の信号が青で車が赤だったのに……車が止まらなくてな。そのまま突っ込んできた。このままだと確実に弾かれる……そう思ったんだ。だが奇跡的に俺を救ってくれた友達がいた。小泉っていう人なんだけどな。その人が突き飛ばしてくれたおかげで、俺は助かった。だが小泉は車に弾かれてしまい、長い入院をすることになったんだ」
「そうだったんですか……」
「小泉の入院中、もちろん俺はお見舞いに行った。その時に草道っていう友達も一緒にお見舞いに来てたな。小泉の友達なんだってさ。お見舞いを通じて、草道とも話をするようになった。小泉のことについて教えてもらったりとかしてさ。そして無事退院したときに、改めて3人は友達として一緒に行動するようになった。って感じだ」
「ごめんなさい……私がそのことに気づけなくて……」
「大丈夫だよ。ちなみにちょっとした余談だけど、草道は小泉のことをアイドルちゃんって呼んでいるだぜ(笑)面白いだろう!しかも読んでいる理由が、俺を救ったときがアイドルのように輝いていたから!なんだってさ」
この話には思わず順子も少し笑った。
「ちなみに私も、お兄ちゃんが車に弾かれそうになったって聞いたときは驚いたよ。まさかそんなことがあったなんて」




