タイミング
今日は早めの投稿です ^^) _旦~~
オーリスは目の前に現れた女を見て、突然リアに眼を潰された。
「アタッー!」
「アガッ!」
「いくら魔王でもか弱い女の裸を見るのは万死に値するっ!」
「本気で眼を潰しに来ただろっ!悪いけど俺はそんなものを見てもなんとも思わないからっ!ファウスと一緒にするなっ!」
「それもそーね。ついっ。でもオーリスはしばらく向こうを向いててよ」
「はい、はい」
リアは笑ってオーリスに謝罪し、オーリス背を向けた。
「それで、この呪いはなんなんだ?」
オーリスは女に背を向けたまま、眼を擦りながら女に質問した。
「助けてくださいっ!!」
「だから、理由を聞かせろって。こっちだって面倒ごとになるのを覚悟してるんだからなっ!」
「大きい声を出さないでっ!」
「そんなつもりじゃなかったんだけど、つい・・・ごめん」
オーリスは女に謝罪した。
「その前にあなたは誰?名前とかあるの?」
リアは畳まれ置かれていたシーツを広げ、女を包んだ。
「失礼しました・・・。気が動転してしまって」
「それはそーよね。呪いにかけられて冷静でいられる相手も中々いないものよ」
「私の名前はミュゼ・クラスタと言います」
「可愛い名前っ!私はリア。こっちはオーリス。宜しくね」
「今更ですみませんが、あなたは人間・・・ですか?」
ミュゼはリアに恐る恐る質問した。
「違うかなー。ちなみにあっちも人間っぽいけど魔族ね。それとちなみにあー見えても第65席魔王って肩書き持ちね」
「知っています。話す事は出来ませんでしたが、話しを聞く事だけは出来たので・・・私はどーなるのでしょうか・・・?」
「今でもフフルさんの手伝いとか、俺の周りの簡単な
仕事とか、色々と働いてもらう気だけど」
「簡単なお仕事・・・色々な働き・・・。やっぱりそーだったんですねっ。私にはわかっていましたっ!魔族なんかがあんなに優しいわけがない事をっ!」
「どーした急に!?」
「そう、私は一生、夜な夜なあなたの部屋に呼ばれては朝までお仕置きと言って私の身体を使われ、そして徐々に心と身体を洗脳し、私の全てを支配しいやらしい奴隷として飼うつもりだったのですね・・・」
「なんかめんどくさいのが更に増えたな・・・悪いけど、何かお前は勘違い」
「いーえっ、わかっていますっ!」
「・・・」
オーリスの言葉に被せるようにミュゼは声を出す。
「しかし、私はどんな扱いを受けても絶対に屈しませんっ!クラスタ王国現国王ジョルジュ・クラスタの娘、第2皇女ミュゼ・クラスタは誰にも支配はできないのですっ!たとえそれが人間を弄び、食い殺し、無限の性欲で動いている魔王だったとしてもですっ!けれど、売られた命を拾ってもらい、呪いまでも助けていただいた恩があります。それは決して忘れません。だから私があなたのためにできる事は、この身体を使ってどんな欲望でも受け止めるだけしかできない。それなら、私は喜んであなたの捌け口になりましょうっ!しかし、私の身体を自由にできても、私の心まで奪えると思わないで下さいっ!」
そう言い終わるとシーツを脱ぎ裸でオーリスに抱きついた。
それと同時に聞き覚えがある声がこちらに近づいてきた。
「やっぱり帰るのやめて泊まってくねっ。私に色々と話もあるだろうからそれを含め・・て・・・」
「いやっ待ってくれっ、これは100%!!ディアの勘違いだから。大丈夫、全然問題ないからっ!」
必死にオーリスは言い訳ををした。
「私の勘違いねー、それでオーリス。あなたは今何しているのか説明してくれるかな?」
「何もしてないだろ?」
「へー、女を裸にして抱き着かせているのに何もないっていうのかな?大丈夫。問題ない。勘違い?どこの口からそんな言葉が出せるのよっ!」
「リアっ!説明・・・・してくれないのね・・・」
リアの姿はまたしても消えていた。
「オーリス様。さーっ!私をめちゃめちゃにしてくれてもいいんですからねっ!私はすでに覚悟を決めています。たとえどんな変態と言われるような事でも必ず満足させて見せますから。さーっ!」
「ごめん。えーっとミゼ?ミズ?」
「ミュゼですっ!ちゃんと名前を憶えて下さいっ!」
「いや、本当に悪いんだけど服を着てくれ。その前に俺から離れてくれないか・・・これ以上問題を起こされたら精神的に崩壊する・・・」
「早くあなたも離れなさいよっ!」
ディアはミュゼを無理やりオーリスの背中から引きはがした。
それからミュゼに合う服をフフルに持ってこさせとりあえずみんなの誤解を解くために必死になって説得をする。
オーリスは胸に手を当てて静かに弁明する。
「えー、リアからご説明があった通り私は無実です」
「意義ありっ!オーリスは確かに裸の女といけないことをしていたわっ!私はこの目で見たのよっ!」
「いや、後ろから抱き着かれていただけ。それだけだろ?」
「それでも十分、罪になるわっ!」
「何の罪だよ・・・。これを罪と言ったらファウスはどうなるっ!毎日俺以上の罪を犯し続けているじゃないかっ!例えるなら歩く公然わいせつだろっ!そんなのが無実で俺が有罪とは納得できないっ!」
「いいえ、納得してもらうわっ!この件に関して言えばファウスは関係ないっ!だから無実だろーがなんだろーが私には関係ないっ!けれどオーリスっ!あなたの件に関しては私にはあなたを裁く権利があるのよっ!」
「何の権利だよ?さっきからなんでそんなに怒っているんだディア?」
「私にはあなたの隣にいる権利が、そして監督する義務があるのよっ!オーリスあなたがそれを認めたんだからねっ!」
オーリスは考えた。
そして気づいた。
そんな事言った覚えがないと事に。
しかし、そのことを言わなかった。
なぜなら、そんな事を言ってもこの状況がよくなる訳がないと分かったから、だからその事についてディアに言う必要はない。
「それは置いといて」
「はぐらかさないでっ!言ったの覚えているわよねっ!」
「もちろん。わかったからその話は後でな」
「忘れていないなら・・・後ででも、別にいいけどさぁー」
とりあえずディアを落ち着かせることには成功した。
「よしっ。それでミュゼ・クラスタさんだったけ。俺はあなたに何もする気はありません。それと魔族がそんな下品な存在だと思っているようですがそれは間違いです。むしろ人間のほうが悪に満ちていると私は思っています。私はそんな人間ばかりしか見てきていないので」
「オーリスっ!この美人誰だっ!ぜひ紹介してくれっ!」
このタイミングでファウスが現れた。
「おいファウス。久々に本気でお前を殺したいと思ったぞ・・・」
「なんだそんな深刻な顔をして?」
「ほらっ!魔王なんて美しもの全てを手に入れようとしているじゃないですかっ!」
「俺、魔王じゃないけど?オーリスどーなってるんだ?」
「いいからここにいたいなら黙っててくれファウス・・・」
「初めましてお嬢様。私は魔王の側近にして優秀な心友。名をファウス・ローレンと申します」
オーリスの忠告を聞く前にファウスはミュゼに近づいていた。
「これは・・ご丁寧に・・・どーも・・・」
ミュゼはファウスの対応に混乱していた。
「頼むから話しを進ませてくれ・・・」
「本当に愉快な友達ばかりいて毎日飽きないわね」
リアがまたひょっこりと現れ、笑った。
「お前のせいだからな。この件はお前が余計なことをしたからこーなってるんだからなっ!本当に嘘のように面倒ごとが一気に襲いかかってきたぞっ!!!」
「悪いけど、私には人間を助ける義務があったりなかったりだからそこは理解できるでしょ?それじゃー本題に入りましょうか」
「そーだったな。わかった。もーいい自分の運命だと思って諦める・・・」
「さーさー、皆んな座りましょっ!」
みんなを席に着かせ、ようやくオーリスが望んだ話し合いが始まった。
今日はオーリスとは違ってタイミングがかみ合った1日でした。
嘘つきな猫です(^^)
新たにミュゼを登場させました。
個々の性格の主張が強すぎかと思いましたが面白そうなので今後もたくさん登場させたいと思います。
今後もオーリス、ミュゼ共々宜しくお願いいたします。
気が向いたらブックマに評価、感想もお願いしまーす(^^)/




