表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
末席魔王。オーリス・ロイスは今日もサボりたい。  作者: 嘘つきな猫
第4章 人間と魔族 編
34/97

忘れていたプレゼント

こんばんは(^^)

今日はちゃんと投稿しましたよ( ´∀` )

 リアはスヤスヤと眠るサーシャを抱えて椅子を揺らしていた。


「その不吉な発言は俺の聞き間違えってわけじゃないよな・・・」

「何言っているの?ほらそこの使用人。どう見ても人間じゃない」


 その場にいた全員、リアが指さした1人を見つめた。

 そこにいたのは年老いた角を生やした老婆の使用人だった。


「こんな人いた?」


 ディアはオーリスに質問する。


「えーっと・・・・角生えてるからリアの気のせいだよ。なーリア・・・・おーいっ」


 オーリスがリアに同意を求めたがサーシャとリアの姿はなかった。

 そして、誰もが沈黙したいる中、今度はフフルがオーリスに質問した。


「オーリス様。確認させていただきますが。この方はブルギャンから連れ帰ってきた方ですよね?」

「そーだったかな?」

「そーですっ!私が呆けてしまったとでも思いますかっ!なんだったらあなたが育ってきたこれまでも物語を一晩中でも皆様に洗いざらいお話しすることもできますからねっ!」

「落ち着いて・・・・下さい」


 オーリスは気まずそうに右頬を掻いた。


「どうなんですか?オーリス様?」

「これには複雑な事情があって」

「どーぞ。この場所に人間を置いている理由を私が納得できるように最初からお話しくださいっ!」


 観念したオーリスはブルギャンの事を話し始めた。


「ブルギャンで競りに熱中していて手当たり次第に落札させた中の1つで、正直何が競りにかけられていたかは覚えてなくて商品を貰う時に・・・いたんだよね。だから連れてきた」

「それで?」

「別に老婆1人いたって誰かに危害を加えられるわけでもないし、見捨てるのも魔王的にどうなんだろっておもって・・・バレないように角を付けてもらって引き取った。別に問題ないだろ?」

「いいえっ!この場所に薄汚い人間を置いておくなんてなりませんっ!!」

「なんで?フフルさんもお婆ちゃんみたいなもんでしょ?」


「・・・・いまなんて仰いました?」

「あっ・・・・今日は天気がいい日ですね___って聞こえたりしませんでしたっ?」


 オーリスのお尻をフフルが蹴飛ばし、オーリスは壁を突き破って部屋を出された。


「・・・・・」

「・・・・・」


 その鬼のような形相をみてディアとオベルは固まった。


「私たちは帰るわねっ」

「おーちゃんまたねっ!」


 ディアとオベルは足早に部屋から仲良く出て行った。


「はぁー。私も目が曇ったものですね。自分に腹が立ちます」

「悪いのは俺だし、フフルさんが気を落とすことはないですよ」


 突き破った壁から顔を半分出してオーリスはフフルをなだめた。


「それでこの人間をどーするのですか?」

「使用人として使ったらいいじゃないか。ダメな理由でも?こいつも懐いているんだから」

「クウェっ?」


 ブルギャンで手に入れたグリフォンの子が老婆の肩に乗って喉を擦り付けていた。


「しかし、ロイス家に人間が踏み入れたことも、ましてや使用人として雇ったことなどいままでの歴史の中で1度もありませんし」

「そんな昔のことを持ち出されても俺には関係ない。歴史なんて表に出せるもので作られたものだろ?どーせ裏ではもっと色々汚い事をしていたに違いない。父親もやってただろうし、人間1人くらい雇っても別に歴史の汚点になるとは思えないけど、どーだろ?」


「本当にあー言えば、こー言いますねっ!」

「俺は魔王っ!だからこのお婆ちゃんここで働いてもらいます。以上っ!」

「こーゆう時だけ魔王の称号を振りかざすのは魔王としての品格が問われるとは思わないのですかっ!」

「全然思いませんっ!使える物を使わない理由が俺にはわからないよ」


 オーリスはきっぱりとフフルからの意見を拒否した。

 

「わかりました。そこまで言うなら仕方ないですね。ここはあなたの場所。そして私はただの使用人。だから魔王様の意見を受け入れましょう」

「すみません。わがままばかりで」

「昔からオーリス様はよくわからないところで頑固なんですから」

「気を付けます。それとフフルさんをただの使用人と思ったことは今まで1度もないです」

「気を付けるくらいなら、今の3倍働いてくれたほうが私としては喜べるんですけどね」


 フフルが折れ、笑いながら部屋を出て行った。


「お話はおわった?」


 リアがひょっこりとオーリスの後ろから現れた。


「わっ!・・・びっくりするから突然背後から現れるな。今後2度となっ!」

「あははっ。私にだってこれくらいできるんだからねー」

「どこ行ってたんだ?」

「子供が寝ていたから、五月蠅くなる前に逃げたのよ」

「それは正解だったね。お前は未来でも見えるのか?」

「見るまでもないでしょ」

「確かにそーだな。それで、なんで人間だってばらした?」


 オーリスが真剣な目でリアを見つめた。


「あの人間が呪いをかけられているからよ」

「呪い?あの角が?」

「違うわよっ!あんな作り物の角で呪われるとでも思っているの?」

「確認しただけで、冗談だ。間に受けるな」

「もーっ!」


 リアは頬っぺたを膨らませてオーリスの頭をポカポカと叩いた。


「話を戻すけどなんで?呪われているだけってわけじゃないだろ?」

「感がいいんだから」


 リアはオーリスに呪いについて話した。


「あの呪いは、とても高度な呪いなの」

「だから?別に命が危ないわけでもないだろ?」

「そうだけど、あの呪いはかなり古いもので、人間たちがあんな呪いをどこで知ったのかはわからないけど人間ごときが扱える代物でもないのは確かなの。なら誰が?どこで?何のために使用したのか知りたくないっ!?」



 またか。

 こーもすぐに次から次へと問題ごとのきっかけが自分に降ってくるなんて、本当に自分は呪われているんじゃないかと改めてオーリスは思った。

 そしてそんな顔でリアに答えた。


「それ以上は聞きたくない。興味もない。だからこの話はお仕舞だっ!」

「えー。面白そうなのにっ!」


 リアは激しくオーリスの体を揺らしながら駄々をこね始めた。


「だったらお前が呪いを解いてやればいいだろ?」

「無理っ!」

「はっ?そんなこともできないのか?あんな大層な名前を掲げているのに?まじかっ!?」

「名前はどうあれ無理なものは無理。私の分野じゃないもの」


 リアは可愛く両手を挙げて笑った。


「そっか。ならこれでも無理だろ」


 オーリスからポケットから黒く光る怪しげなネックレスを取り出した。


「それどこで手に入れたの?!」

「競売で出ていたから勢いで。本当はプレゼント用だったんだけど相手がいなくなったから」

「そんな物があったなら早く貸しなさいよっ!」


リアはそのネックレスに飛びついた。


「断る」

「なんでさーだ、貸してよーっ!」


リアは子供のように駄々をこねはじめた。


「わかったから・・・そんなに貸して欲しいなら貸してやるよ。でも、その前に・・・」


そう言うとオーリスは自分でネックレスを身につけた。


「・・・何も起こらないな。なんでだ?」

「何してるの?」

「俺の呪いも解いてもらおうかと」

「呪われてないのに、どうやって呪いを解くのよっ!ふざけてないで貸してっ!!」


 リアはオーリスからネックレスを奪うと老婆の使用人を探した。


「いたいたっ!」

「壊さないでくれよー!」


 老婆にネックレスを身に着けさせ両手で握らせた。


「あ・・・ああぁ・・・・」


 老婆はここに来て初めて声を出した。

その声は何かを訴えるようなうめき声だった。


「おい・・・・大丈夫だよな?身体が弾けて肉片が散らばるとか、巨大な魔獣に変身することないだろーな?」

「大丈夫だからっ!大人しくみてなさい」


 オーリスとリアが見つめる前で、老婆のシワシワだった肌が白く潤いを取り戻し、垂れ下がった顔の皮膚、深く刻んだシワが消え曲がった腰は音を立てて真っ直ぐに、ボサボサだった黒髪が綺麗な金色に変化した。

 そしてあっという間に老婆から美女に変身した。


「おぉー。こんな風になるのか。俺には何も起こらないのに」

「いつまでも同じ事をいわないっ!でも、さすが神々が作り出し破邪の力を秘めた石っ!」



 リアは喜んでオーリスにハイタッチをしてきたがこれが問題の始まりだった。


「あ・・あのっ・・・助けて下さいっ!!!!」







今日は徹夜明けでしんどかった。

嘘つきな猫です。

新章が始まりましたの今回も楽しんでもらえたらと思います( ;∀;)

気が向いたら感想、評価もよろしくー(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ