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さみだれは晴れ  作者: 冴木甲士
中一 夏休み
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79/100

079. 何でも伏字にしておけば憂いなし

「ね、ちょっと訊いていい?」

 深夜の公園に蓮真と筝が遊びに来ていた。蓮真はタ○ザンロープに捕まりロープに沿って下る行為を延々繰り返し、筝はそんな蓮真を無表情に眺めていた。

「ん」

「こんな時間にこんな所へ度々来る理由って何?」

 自分のことを棚に上げて興味本位に尋ねる筝。蓮真は捕まっていたロープを握ってスタート地点に戻っていく。

「楽しいから」

「楽しい?」

「人が多い時間だとできないこともできるだろ」

 そう言えば蓮真(コイツ)はゲートボールとかスキーとかやってたなと思い出す。人が集まっているときでは色々な意味でできないだろう。人がいなくてもこんな公園でやっちゃダメだろとは思うが。

「お前は楽しくないのか」

「楽しい」

 筝は真っ暗な空を見上げて

「この空間のこの雰囲気が」

 と言った。星が一つも見えない空だった。

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