表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さみだれは晴れ  作者: 冴木甲士
中一 夏休み
PR
76/100

076. 二人は馬が合うかもと思った

「それで、話とは一体何でしょう」

「いや、そんなかしこまったもんじゃないよ」

 蓮真が膝を突き合わせてそこに両手をつく。いかにも目上の人に対して真面目に話を聞こうとする構えだ。

「ほら、最近何かあったのかとかそんな話だよ」

「ああ、なるほど」

「最初に君と会ったときは未確認生物とか探してたけど、今でもやってんの?」

「ん、言われてみると最近はやってないですね」

「へー、何か新しい趣味でも見つけた?」

「新しい、てわけでもないですがアートを少々」

「え、何それスゴくない?」

「そんな大したものは作ってないですが」

「例えばどんなの?」

「木彫りの猫とかペーパークラフトの宮殿とかですね」

「素人が作れるレベルなのそれって」

 朋美が顔を拭っていたタオルを腿の上に置く。

「それにしても君の作ったアートか、ちょっと見てみたいね」

「はぁ」

「それって自宅に飾ってるの?」

「宮殿の方はそうですが、猫の方は人にあげました」

「へえ、ひょっとして彼女へのプレゼントとか?」

 朋美の声がいつぞやの愛花の如くニヤついている。

「いや、同級生に自分の作業を手伝ってくれたお礼として」

「あら、そうなんだ……それって男子?」

「女子ですね」

「ふーん」

 朋美が顎に手を当てて少しの間沈黙する。やや冷えた風が蓮真と朋美のいる場所へ吹いていった後、朋美が提案した。

「その子さ、機会があったら紹介してくれない?」

「え」

「私もその子に興味あってさ」

「はあ、では機会があれば」

 蓮真としては愛花(ソイツ)に興味が湧く理由がよくわからないが、先輩の言うことでもあるのでとりあえず了承した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ