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068. 昨日の悔しさから寝不足に
『こんばんは蓮真君、今大丈夫?』
「はい。どうしましたか?」
『ちょっとウォーキングに挑戦してみようと思ってさ』
「はあ」
『いざやろうと思っても迷ったりしないか不安で』
「はあ」
『君、いつもこの辺散歩してるからコースとか案内してもらっていい?』
「いいですけど……」
『ありがとー。場所や時間はどうしようか?』
「明日か明後日の午後4時に時雨中学校の前で」
『いいよ。それじゃ明日の午後4時でよろしく』
「はい」
『また明日ねー』
そう言って通話が終わった。
翌日、時雨中学校の近くで蓮真は待機していた。蓮真が通うのは青蘭中学校であり、散歩で寄ることはあっても当然関係が無い学校である。洋子がいなければ一生縁が無かったかもしれない。
「ごめん、待たせちゃった」
そんな声が近くで聞こえたので振り向くと軽装の洋子がいた。白い半袖に紺のジーパンを身に着け、小さなバッグを体に斜めに掛けている。蓮真もだがこの暑さで既に汗を掻いている。
「いえ、自分は大丈夫です」
「ふふ、そっか」
「今日は青蘭中の方まで歩こうかと思ってます」
「結構遠くない?」
「ここから歩いて30分ぐらいですね」
「うーん……それぐらいなら」
「もし難しくなったらそこで引き返しましょう」
「わかった」
二人は歩き始めた。




