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さみだれは晴れ  作者: 冴木甲士
中一 一学期
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57/100

057. 今日はいつもより3時間早く寝た

「いやー、わかりやすくて助かるよ」

 放課後にテスト勉強で質問された箇所を教えた後、愛花は蓮真の肩をばんばん叩いてほめそやす。

「そりゃどうも」

「明日の放課後もお願いしていいかな」

「ダメ」

「え、いいの? ありがとね」

「お前は誰と話してるんだ」


 テスト範囲の所の勉強が殆ど終わったところで、愛花が「あ」と呟いた。

「そういえば君さ」

「ん?」

「最近洋子さんと遊んだりしてる?」

「こないだお前と一緒にパッシングとかしただろ」

「いや、あれ以外でさ」

「別に無いな」

 普段は偶然に出会ったときに会話を交わすぐらいのものである。互いに連絡先は知っていても特に用件も無いので互いに連絡は取っていない。

「君から遊びに誘ってみたら」

「そう言われてもな」

「全然乗り気じゃないんだね」

「一人で何かしてた方が楽しいしな」

 昔からそうであり、今でも変わりは無い。

「……ふーん」

 愛花はこれ以上何も言わず勉強に没頭した。これ以降「ここを教えてほしい」と言った声も無く愛花はひたすら自分で問題集の設問を解いていった。


 愛花のテスト勉強が終わったとき、愛花はやけに明るい声で

「今日はありがとー」

 と蓮真にお礼を言った。

「テスト終わったら洋子さんとまた遊ぼーね」

「相馬さんの都合が良かったらな」

 既に愛花の中では三人で遊ぶ予定が出来上がっているようなので注意しておいた。最終下校時刻までまだ時間があるので空き教室で本を読もうかとも考えたが、疲れたのでまた今度にしようと校門へ歩いていった。


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