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14.強盗騒動が発生

強盗騒ぎに発展してしまいます、さあ、どうなる?

やがて、その希少性と高い効果から、高額な美容液を狙った盗難や強盗が発生するに至り、事件はついに大きな社会問題へと発展した。

  ある夜、高級住宅街にある一軒家が狙われた。息子(7才)を人質に取られた香取雄介(52才)は、悲痛な叫びを上げながら、家にある美容液ティアーズを強盗に手渡した。幸いにも息子に怪我はなかったが、この事件は全国ニュースで大々的に報じられ、**「ティアーズ強盗」**という新たな犯罪の存在が世間に知れ渡ることになった。


  また別の事件では、美容整形クリニックに忍び込んだ男が、高価な美容機器には目もくれず、保管されていた美容液ティアーズを盗み出して逃走した。これらの事件は、美容液ティアーズの価値が金銭だけでなく、「若さ」や「健康」という、何にも代えがたい価値として認識されていることを証明した。問題は、美容液ティアーズが専門のフランチャイズショップ以外では手に入らないうえ、常に品薄で現在は購入申し込みは予約制で、購入済の人でも半年待ち、そして予約申し込みは現在申し込みが殺到して予約停止となっている。

 

 欲しくても手に入らないため闇市場でも価格が数百万まで高騰し、ついにそれ目当てで、強盗、盗難が発生したのだ。


 社会問題への発展と、新たな流通網の構築

 

 これらの事件がメディアで報じられると、さらに小規模な犯罪が急増した。特に、個人事業主として自宅でフランチャイズショップを運営していた人々が狙われるケースが相次いだ。


ある日、東京都内のアパートの一室で、女性が襲われた。彼女は、ルミナス・バイオの登録ショップをオンラインと実店舗で運営する個人事業主だった。犯人は事前にSNSで彼女の活動を特定しており、商品の在庫が自宅にあることを知っていたのだ。犯人は女性をスタンガンで気絶させ、室内にあった美容液ティアーズを全て奪って逃走。女性は命に別状はなかったが、この事件はフランチャイズ店のオーナーたちに大きな恐怖を与えた。


「個人で在庫を抱えるのは危険だ」

「命を危険にさらしてまで、このビジネスを続けるべきなのか?」


 そんな声がSNSや掲示板で囁かれ始め、香織は事態の深刻さを痛感した。彼女はすぐに田嶋と連絡を取り、勇者も交えて緊急の対応を話し合った。

 「美容液ティアーズ」が、予想以上の希少品になってしまい犯罪を誘発している。

 そんな世論の高まりを受けて、警察や関連省庁は、【美容液ティアーズ】の関係各所に注意を呼び掛けた。


 香織は急遽、関連ショップすべての在庫を、凍結し、販売停止にするべきか考えたが答えが出ない。

 勇者はゲインエキスパートの倉庫に向かい、現存する在庫をすべてアイテムボックスに収納した。

 何もなければ盗まれる心配もない。むしろ倉庫に侵入者がいれば盗まれたことにすれば、今後仕入の遅れが発生しても

 言い訳に使えるだろう、とにかく時間を稼ぎその間に体制を見直すしかない。

 

 とりあえず、危険に対する対策が打てるまで予約はすべて凍結したままにする旨を宣言し、

 各フランチャイズショップには、それぞれのショップ名の書かれた保管用コンテナを送り、

 その中にティアーズと、本数を書い紙を入れ、ルニナス・バイオ本社に送り返してもらう事態に発展した。


 当面は、夜間・ゲインエキスパートのゲインストレージに保管し、勇者・田嶋・香織の誰かが本日の発送分を作業場に出して、

 ルミナス・バイオの社員が梱包してお客様の自宅へ発送を行う体制とした。

 正直新規でパートやアルバイトは怖すぎて雇えない。しかし交代でやるとなると既存社員だけでは出荷量が少ししかなくて、

 出荷数が全然追いつかない。


 この問題を解決するため、香織はルミナス・バイオの新たな物流システムを構築することにした。

 香織は、通販サイト「サマゾン・ジャパン」のシステムを参考に、フランチャイズ店の在庫管理と配送をルミナス・バイオで一手に行うシステムを考案した。


「今、各店舗の在庫を、私たちの管理する倉庫に集約して、手作業で出荷しているので、お店の人は在庫を自宅に置くリスクから解放されているけど、あまりにも時間がかかっているし、私たちの管理も作業も追いつけへんやろ?だから全部システム化すんねん」

 香織の提案は、的を得ていたが、

「でも、そんな大規模なシステム、どうやって作るんだ…?」

 勇者の疑問に、香織はにんまりと微笑んで「うーん、普通にシステム開発会社に頼んで、数年はかかるやろなー、そこは、勇者様と、ゲインエキスパートAIの力で何とかならへん?」

 ゲインエキスパートAIに聞いてみると、ブルネイ・エキスパートの親会社エクスプロレーション・ブルネイの軽れる会社がサマゾン・USA サマゾン・ジャパンの在庫管理を開発しており、サマゾン・ジャパンに月額利用料金を支払うことで、サマゾン・ジャパンのシステムをルミナス様に改造して使う許可をもらった。

 物流システムの設計図をまとめエキスパート・ジャパンの持つ莫大な資金の一部を、倉庫システム構築と物流ネットワークの整備に充てることになった。

 

 ゲインエキスパートAIの特殊計算能力も駆使してわずか2か月で、商品の入庫、保管、ピッキング、梱包、そして配送までをすべて自動で管理するシステムを構築したのである。

 このシステムでは、各フランチャイズ店は注文が入るたびにゲインエキスパート・ジャパンに通知するだけで良い。商品は自動的に倉庫から発送され、売上は手数料を差し引かれた後、月に2回、各事業主の銀行口座に自動で振り込まれる。

 これにより、フランチャイズ店の事業主は、危険な在庫管理や煩雑な発送作業から解放され、より安全にビジネスを続けられるようになった。

 この新しい仕組みは、ゲインエキスパート・ジャパンの経営基盤を強固なものにし、ブランドの信頼性を高めることにもつながったのである。


 もちろん、これだけでは、ティアーズを所有している個人の安全が保証されたわけではない。

 が、大瓶をなくし、小瓶だけの販売にすることで被害をかなり抑えることができたのであった。

 

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