12. ソンナ勇者の資金繰り(設立編)
さあ、めんどくさい企業設立編はこれで最後になります、申し越しおつきあいください。
ゲインエキスパート・ジャパンについて
勇者、田嶋、香織の三人は、ゲインエキスパートAIと共に、ある仕組みを考案した。
それは、合法的に莫大な資金を動かすための、一般出資者を集めるシステムだ。
ルミナス・バイオは最初、身内や社員の内部だけで株式を募集し
その後、スタートアップ支援サイトを通じて出資者を募る。
ただし、大規模な投資は受け付けず、少額の出資で募集する。
初回募集:1名 初期投資額50万円(これは、勇者が出資する)
第2次募集:3名 初期投資額20万円(これは、田嶋、香織、勇者の父)
第3次募集:10名 初期投資額50万円( ルミナス・バイオの役員より選出・・・要は親族など) ここまで内部募集
第4次募集:100名 初期投資額1,000万円(ルミナス・バイオの社内で募集)
第5次募集:1,000名 初期投資額3,000万円(田嶋のスタートアップ支援企業で公開募集)
第5次は応募してきた人の中から抽選で(ゲインエキスパートAI)が無作為に問題ない人物を選ぶ予定だ。
3次募集までの投資額が常に50%を上回るように(ゲインエキスパートAI)が増資しながら、第5次募集までを半年ほどの期間で行っていく予定である。
それ以降の増資は打ち切り、必要があれば随時行う感じになる。
(まあ、おそらく追加募集はしないと思われるが。)
選ばれた出資者は、それぞれの初期投資からスタートし、会社の成長に合わせて段階的に増資していく。
会社が成長すれば、初期の投資額も増えてゆくので、追加での式投入自体はほぼないと思われる。
(最初100万円投資したら、翌月200万円になってた場合、それをそのまま預ければ、100万円増資したことになる。)
その増資分と、毎月支払われる配当については、経営が軌道に乗るまで、必要であればゲインエキスパートから勇者に入ってくる莫大な資金を、一部流用し、のちに変換する仕組みで運用する予定だ。
出資者には詳細な事業内容は明かされないが、毎月の配当はしっかり約束され、特に初回出資者(勇者)には、最終的に会社の株式の25%が渡る。そして26%を香織と田嶋で分割、
保険として勇者の父に5%持ってもらうことにした。
もっとも、この話を勇者の父にしたときに「お父さん、今度、会社に投資することになってさ!パパも役員兼出資者になってほしいんだけど?」
お父さん「なに!また変なものに騙されおって、そんなのに名前をかしたら、家まで取られるから、いやだ。」
勇者「信用ないな。香織さん、ちょっと説明してもらっていい?」
香織「うん、ええで、お父様、わたくし、このルミナス・バイオの代表を務めます
佐伯香澄と申します。 この会社はイタリアブランドで有名なティアーズというう会社が
日本で販売するにあたり、当社と独占契約を結び販売する商品です。
もちろん、お父様の投資費用は勇者様がすでに出資済ですので、
お父様は了解していただくだけで、弊社の株主様になります。 もちろん原価割れの補填など求めることはございませんし、もしご心配でしたら、わたくし、佐伯香織が個人的に保証する契約書をおつくりして、お父様に損失が発生した場合には、わたくしが全責任を取ってどんな償いでも致します、その旨の契約書がこちらになります。」
お父さん「えっ、お嬢さんが保証して、なんかあったら何でも優子と聞いてくれんのか?ほんと?」
父よ、美人の香りにデレデレするのはわかるが、後ろで母と妹がごみを見るような目で見ていますから、懲りない人だ。
そして、母に正座を命じられた父は「はい、分かりました。いえ、保障なんて飛んでもございません。喜んで株主ぬならさせていただきます!」と返事をし。書類に名前を記入した。
香織は「いやー、ありがとうございます。あ、そういえば配当金は自動積み立てでかまいませんか?一応、年度更新時に毎回確認はさせてもらいます、はい、配当は毎月発生いたしますので、内容は毎回わたくしどもの、社員が教えらせに参りますので。はい、よろしく言お願いします。あ、一応振込先の銀行口座も教えてもらえますか?税引き後の金額振込させていただきますので。」
そして、母が書類を取り上げ母の名義の口座名を無言でサラサラときにゅうしていた。
ちなみに最初が額面こそ20万円だったが、1年たたないうちにとんでもない金額になり、
父から「お母さんに株券、返して来いって言われたんだけど」と電話がかかってきて、最終的には、銀行の貸金庫にあずけてもらうことになった。まあ、ぬすまれても現金化は難しいけどね?
そしてこれにより、多くの人々が関わる健全なビジネスとして見せかけつつ、勇者の「秘密の収入」も流用してルミナス・バイオに投資することが可能になった。
そして、ちゃくちゃくと会社の始動準備が整っていったのである。
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