3章 381話 「愛の見守りだ 」
三章 三百八十一話 「愛の見守りだ 」
竹やんと燈に近づくクソ野郎蹴散らし作戦を話し合い、後半はヲタトークして目的地へと到着。
「着いたな 」
「だね。燈ちゃんはーー あっ、あそこにいるよ 」
燈とは同じ電車に乗っていた(車両は別)ので、到着後すぐ見つける。お友達と楽しそうに話していた。
俺たちは念の為メガネを着用。竹やんは元々メガネだから、黒いサングラスにしてもらう。
「似合わねー 」
「そっちもね。ていうか、ダテメガネとか許すまじ。こっちはほんとに眼が悪いのに 」
「そう言うなって。さすがに素だとバレるからな 」
「はぁ…… ほんとにこれからJKのストーカーすんだね…… 」
「ストーカーではない。愛の見守りだ 」
人聞きの悪いこと言うんじゃない、愛情表現(※ただのストーカーなので真似は厳禁)なのだ。
いざゆかん! 初遊園地!
ーー 入場ゲートでチケットを買い、燈達の尾行をする。
「遊園地ってたけーんだな 」
乗り物乗り放題とやらを2人分買っただけで、ゲーム3個か4個分くらいの値段だった。
「某夢の国よりは安いと思うよ 」
「マジかよ、絶対いかねーわ 」
デ○ズニー作品はこよなく愛しているが、遊園地は値段と周りの雰囲気的に行きたくねぇ。
「僕はいつかはっちゃんと行きたいなぁ 」
「いいですねーリア充わ。ちゃんと尾行に集中してくださいよ? 」
クソが、俺だって桜守と行きてーよ。
そんで桜守にはミ○キー耳の飾りものを頭に付けてほしい。もちろん俺もつける。
桜守は絶対かわいいじゃん。俺のはとんでもないモンスターだけど。
「お、燈ちゃん達ジェットコースターに乗るっぽいけど行く? 」
「終わるまで待っててもいいが、せっかく金使ったんだし乗るか 」
「オケ。ならなるべくバレないように間隔空けて乗ろうか 」
竹やんの言う通りに間隔を空けて、燈達と同じ車両へ乗ることに成功。
「燈ちゃん達すごい楽しそうだね 」
「ああ、そうだな 」
笑い声がこっちまで届いてくるくらいだし。よかった…… その姿を見れただけで来た甲斐はあった。
ーー と、偉そうに保護者面してるのも束の間。
ジェットコースター初体験の俺に無慈悲な洗礼が襲う。
「た、たけやん…… これ大丈夫なん? 」
「いや〜たっかいねー! 」
そんな言ってる場合か!? 俺なんて怖くてシートベルトを掴んで離せないんだが。
「ちょっ…… えぇ 」
「あはは! やばすぎぃ!!! 」
なんでテンション高いの!? 大丈夫か!? 死ぬとわかってるから自暴自棄になったのか?
ーー そしてその時は来る
頂上に着くギリギリで速度が遅くなり、ほんの一瞬止まって恐怖を煽り、俺たちは落下してゆく。
「ぎゃあああ!!! 」
「あはは! やっばいわぁ! 」
あ、死んだ。
「神様仏様ぁ!!! 」
「気持ちぃ! 」
たぶん逝った。
「桜守ぃぃぃぃぃ!!!!! 」
「はっちゃあああああん!!! 」
なぜか2人とも好きな人を叫ぶところだけ一致してジェットコースターを終えた。
「…… 」
生きてるのか…… 俺は。
「宮君大丈夫? 顔面蒼白だけど 」
「お前はなんで平気なんだよ 」
「遊園地は子供の頃とか学生の頃行ったからね。慣れてるんすわ 」
「お前は陰キャ失格、二度と名乗るな 」
俺だけ恥かいたわ。
「宮君の声でバレるかと思ったけど、みんな叫んでたからばれなかったね 」
「だな 」
「あっ、燈ちゃん達も買ってるみたいだし、僕らも写真買おうよ 」
「いらねーよ 」
「いるいる。絶対宮君変顔してるから、今後イジる時のネタとして 」
「帰ったらお前をフルボッコにしてやるから、即ゲームにインしろよ 」
だが、もし逆の立場だったら俺もやるだろうから止められない。だからゲームで憂さ晴らしする。




