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Face of the Surface  作者: 悟飯 粒
狩虎の章
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22/364

始まりはなかなか終わらない

「作戦は実にシンプルだよ。君に囮になってもらう。」

「うわぁー!シンプル!シンプルに俺が死にそう!」


一瞬で刀で消されてしまう……………言葉で表すと改めておかしく感じるな。切られるんじゃなくて消されるんだから。


「いや、死ぬ可能性は結構低いと思うよ。彼は君のことを危険分子として殺す。彼風に言えば退治かな、とにかく彼は君を一目散に殺そうとしているけど君を1番警戒しているってわけじゃないんだよ。最早無警戒と言っても過言ではないよ。」

「いや、そうなんだろうけどさ…………もうちょっとオブラートに包んで言おうぜ。」

「思ったことは言わないとね。これ作戦会議だから。」

「じゃあ悪口じゃなくて作戦の話をだな………。」

「さて、君を囮にするのは一瞬の隙を作る為の布石だよ。まず手始めに君は1人で待機してもらう。」

「何も持たずに?」

「戦う意思は見せない方がいいから、そうだね。」

「ですよねー。」


そもそも武器っていっても魔剣が折れちゃってるから使いようがない。…………あ、


「魔剣折れちゃったから光剣貸してくれたりしない?」

「なぜ今のタイミングで言ったし……………まぁ貸すことはないだろうねぇー。君に貸したらさっきも言ったとおり警戒されちゃうからね。」

「いやいやこの後さ。俺の決定打のなさじゃ今後戦いとか辛いでしょ。」

「あーーー、そこは心配しなくていいよ。ちゃんと直すことは出来るからさ。」

「え?出来るの?じゃあさっきなんであんなに怒ったのさ。」


なに魔剣切られちゃってんの!?って責められたんだけどな………………


「んーーーっとそこはごめんね。直すことは出来るんだけど私が直すんじゃなくてさ、人に頼むんだけどその人ががっつり苦手で……………その人に頼み事しなくちゃいけないかと思うと八つ当たりしちゃったんだよ。」


あからさまにゲンナリした態度でハハハッと苦笑いをするイリナ。なんかかわいそうなことしちゃったな。


「…………と、とにかく!俺が囮になってそれから!?」


や、やばい!この空気のままだと会話が進まないままに奴が来てしまって俺が殺されてしまいかねない!まぁ、最も最悪なのは無関係なイリナも死んでしまうことなんだが!


「あーあ、これが終わった後も私には辛いことがあるのかぁーー。やりたくないなー。いや、本当にやりたくないなー!」


こちらをチラチラ見ながら木の枝に突っ伏すイリナ。いや、器用だなおい!


「…………なぁ、俺に何かを求めてるのか?それならさっさと言ってくれよ。俺だってお前に命を助けてもらうんだ、お礼ぐらいいくらでもしてやるよ。」


その言葉を聞いた瞬間イリナはガバリっと笑顔で起きた。


「いやーー!さすがは気前のいいATMだね!そうだねーまずは照り焼きバーガーを10個買って来てもらおうかな!それとこの前説明してくれたラーメンも食べてみたいかなー、後はそうだねーあの店のチョコレートを……」

「わかったわかった!それは後で聞くから早いとこ作戦を教えてくれ!」

「ふふふふっ!約束だよー?……………さぁ、今度こそ作戦説明だよ!」


ニヤニヤしていた顔が一気に引き締められる。


「まず君を囮にするとこまでは話したよね?これには私がどこかに隠れているかもしれないという警戒を相手に植え付ける為だよ。」

「え?警戒させるの?」


「そう、警戒させるの。メインは私じゃないからね。君だよ。」

「え?…………さっきも言ったよな?俺には決定打がないって」

「うん。それは私も認めてるよ。自他ともに認める才能ってやつだよね。」


そういう意味ではないんだが……………いや、ありなのか?マイナス訳でつかってもありなのか?


「でもね。水っていうのはもともとそこまで強いイメージはないよね………………なのに色々な漫画とかの二次元で取り上げられてる。なぜかな?」

「それは………………水は身近にあるものだし、それにそういう作品だと水が固形物扱いされていて相手を掴んだり切り裂いたり出来るからだろうな。」


水を硬質化して相手を切り裂く。言いたくはないが、それって水である必要ってなくないって思ってしまう。水なら水の性質を生かして戦いたいって思うのは俺だけなのだろうか。


「だね。でもさ、作者さんは水で戦う発想っていうのは出てこないもんじゃない?だって水っていうのは私たちの生活に利益をもたらしてるし、それに生きていくには必要不可欠なんだからさ。」


「んーっとさ、言いたいことは分かるんだけど。つまり、こんなに利益しか産まないものをなぜ武器にしようとするのか?って俺に問いかけたいんだろ?」

「んーーまぁ、そうなんだけどそうじゃないんだよなーー。ニュアンスが違う。……………それじゃあ火で説明しようか」

「火?ファイヤー?」


炎帝のあれか?


「うん。ファイヤー。火っていうのは私たちの生活には必要不可欠でしょ?発電したり食べ物を美味しくしたり………………なのに2次的作品ではそれを戦う武器として表現されている。」


「……………?それは当たり前だろ。火は近づきすぎると火傷するからな、火は危ないんだよ。ああ、そういうことか。」


言わんとすることがわかった。


「なるほどね……………いやー!回りくどいな!つまり水にも火と同じような実害が存在すると言いたいんだな!」

「うん。そういうこと。最近起こったことで言えば津波でしょ?それでもまぁ君のいまの力じゃそれを引き起こすのは無理だよね。それじゃあ君の力でも起こせる、最も身近で最も人を殺している最も危惧すべき水が絡んでくる事象と言えば?」

「……………溺死?」

「正解!偶然にも土曜日に君は水を操り固定化することが出来るようになっているからね、でっかい水のブロックを作ってその中に奴を突っ込めば溺死させるぐらいわけない。」


まぁ、俺は奴を殺す気など毛頭ないのだがな。気絶したらさっさと解放してやりたいところだ。


「……………でもそれをどうやって起こすんだ?奴にそんな隙があるとは………………ああ、それでさっきの話に戻るのか。」

「そっ、奴が君に最も近づいた時に私が奴の背後から現れる。奴が最も警戒しているのは誰だったっけかな?そう私!君じゃなくて私だよね!だから奴は私の方に体を向けざるをえない。そして君は弱っちいからね、さっきも言ったとおり私が出て来たら奴は君に対して全くの無警戒となる。そこで水の箱。いや、ここでは檻にしようかな。奴を水の檻にぶち込んで作戦アーンド戦闘終了ってわけさ!」


説明にいちいち俺への攻撃があって聞いてて辛い。


「なるほどな。作戦の概要は分かった。でもなんで俺を助けてくれるんだ?奴が言ったとおり俺は魔族かもしれないわけだろ?勇者としてはそういう危険分子は排除しておいた方がいいんじゃないのか?」

「あーーーーーそんなこと?前にも言ったよね、私は君には死んで欲しくないんだよ。例え魔族だろうとなんだろうと……………それに、君みたいな人も殺せないような奴が魔族なわけないしね。今回もなんとか人を殺さないで済ませようとか思っちゃってるでしょ。」

「…………ホワイ?ナゼソンナコトヲイイキルノデスカ?」

「君さーどうせ溺死させる気ないでしょ?気絶させたら開放しようとでも思ってたでしょ?」


ドキギクゥ!

くぅー!こいつは俺の心が読めるんだったな!いや、大抵の人は俺の心が読めるんだったか…………と、とにかくばれてたのか!


「悪いですかね?」

「悪いとは言わないよ、良いとも言わないけどさ。そういうどんな人にも優しい心を振りかざすってのは良いことでも悪いことでもあるんだよ。それに今回は君の命がかかってるんだしさ。」


俺が誰に対しても優しさを振りまいている?…………俺にだって嫌いな人間はいるんだぞ、努力もしないようなやつとか。


「俺は普通に生きているだけだ。別に誰にでも優しさを見せてるってわけじゃない。それに今回の件は俺が奴を殺さないでおけば、俺には人を殺すような危険性はないって相手が理解してくれるかもしれないだろ?」


俺よりも強い相手をわざわざ殺さずに助ける。そうすれば俺には殺す意思がないと理解してもらえるんじゃないか?


「まぁ、それもあるかもしれないね……………でもそう上手くいくかなーー。」

「上手くいく上手くいく!きっと上手くいくから!それじゃあ準備しようぜ!」




現在


上手くいったぞ!あとは奴が気絶するまで待って介抱してあげて俺に危険性がないことを示せばなんとかなるはずだ!つうかあいつ凄く速かったぞ!よくまぁあんなのに最初突っ込んで死ななかったな俺!


黒垓は水を消す為に刀を必死に振る。だが俺が直接手から水を供給しているのであんな量の水ぐらいならすぐに補うことが出来る!


「無駄だよ黒垓君。気絶する前に降伏してくれたら殺すまではしない。」


まぁ気絶しても助けるわけだが、ここで俺の心の大きさを見せておけば後々の交渉に有利かもしれない。どうやら諦めたのか白色の刀を消しこっちを見てくる黒垓。


「よーしよし、あとは降伏さえしてくれれば…………」


言おうとした矢先だった。黒垓の近くで浮いている白い玉から2個の柄が出て来た。


「無駄だよ。黒垓君、一本増えただけじゃあ俺の水の供給のスピードに勝つことはできない。」


だが、そんなことを言われた黒垓はニヤッと、「なに的外れなこと言ってるんすか。みたいな感じで笑った。


ズアアァアッッ!!


白い玉から2本の剣。いや、大剣が出て来た!

え!?こいつ刀だけじゃなくて大剣もだせんの!?


ブワァァァァアアアア!!!


あたりの水を全て消していく。俺の水の供給が間に合わない!


バシャッ


「はぁー、はぁー。………ふぅーー、危ない危ない。死ぬところでしたわ。」


大剣を消して白い刀を取り出す。


「んな…………反則な。」

「いやーーー。今回は真面目に危ないところだった。……でもまさかあなたにここまでの危険性があったなんて、確実にこれは退治しなきゃいけないっすよねぇ。」


や、やばい。俺にはもうどうしようもできないぞ。


「まじかぁーー。私の作戦がこうもあっさり破られるとは思ってもみなかったよ………………」


頭を掻き毟りながら俺と黒垓の間に歩きながら入ってくる。そして…………


バチチチ!


体を雷と一体化させ一瞬で黒垓の背後へと回りパンチを放つ!それを皮切りに2人の戦いが始まった!


「同じ勇者を殺すつもりはないんすけどねぇ。」

「出来もしないことをいけしゃあしゃあと言わない方がいいよ。」


うわーなにこの戦い。なんか凄く速いんだけど。速さではイリナの方が優っているんだけど黒垓には触れたものを消す刀があり、それを警戒してイリナは迂闊に攻撃することが出来ていない………………気がする!速すぎてよく分からない!


半歩遠い間合いから放たれるパンチと剣撃は、そのリーチによって徐々にイリナを追い詰めていく。しかしそれでも紙一重でかわしながらイリナは攻撃を続ける!

今の俺にはどうやらイリナ頑張れと応援することしか出来ない様だ………………はぁ、できない男は辛いぜ。


キラッ


俺がため息を吐く為にイリナ達から目線を離したとき、何か光るものを見つけた。さっきまで水の檻があった場所だな……………どれ、確認するか。

黒垓の行動に警戒しながらもその光ったものへと近寄る。


短刀だ。こいつはさっき黒垓が俺を殺すときに取り出した物だ。…………短刀?なんで?彼には不必要じゃないかこんなもの。


「…………あっ。」


なるほどね!俺たちは気持ちいいほど騙されてたってわけか!……………なーるほどなぁあ!!確かにこれならあれも説明つく!そういうことなら……………仕方ない。あれやるか。さすがの俺も腹を括るしかないか。


「黒垓君、ちょっとこっち向ける?」


イリナと黒垓が睨み合っているときに喋りかける。


「何言ってるんすか。こんな状況でそっち向けるわけないじゃないっすか!そんな友達同士でカメラ撮る時のノリで言わないで欲しいっすね!」

「だよねー。一応忠告はしたから、出来ることなら向いた方がいいよ。」

「忠告?」


タッ!ブワァアァ!!


俺が地面を蹴った瞬間。まるで俺の体に加速装置が着いているかのように急激な速さで遠く離れていた黒垓達との間合いを一瞬で消した!そして、俺の拳が黒垓のほっぺを捉える!


「ブッッ」


メシメシメシメシっと俺の感覚だけがまるでスローモーションになったかのように、骨が砕けていく音と感触が遅く、的確に伝わっていく!!


「ンガガガガッッ!!」


そのまま吹き飛ばされた黒垓は地面をすべり、しかし途中で体勢を整えると俺に向き直った!

最大出力を出したことによってぶっ壊れた身体をひきずりながら、俺は一歩、黒垓君に近づく!


「やれイリナ!俺に構わず叩き潰せ!」

「で、でも彼の魔力じゃあ!」

「関係ない!ツッコ」


パァアンンン!!!

巨大な白色の手がイリナをまるで蚊を潰すように挟み潰した!!


「………ふっ、ふふふふふ!ははははははは!!!どうしますかミフィー君!最後の頼みの綱であり、貴方が最も殺されたくない相手は消されてしまったっすよ?はははははは!!怒ってもいいんすよ!?」


イリナを挟み潰した両手が開かれるとそこにはイリナはいなかった。


「……………計画通りすぎるな。」

「ん?何か言いましたか?」

「すうーーーっふうーーーーーー!!………取り引きといこうか、なんでも消せる黒垓君。いや、なんでもワープできる黒垓君。」




ジャングルのとある地点


「……………あれ?ここどこだ?」


イリナはよく分からない場所に飛ばされていた。


「なるほど……………彼の能力はワープなのか。」


刀で切った部分だけをどこかに飛ばしてたのか、なるほどね。それに最初にいきなり出て来たことも確かにおかしいっちゃおかしいのだが、それは私たちが見てない隙にいつの間にか来たのだと消化していたけど、ふむ。そこにワープして来ただけなのか。


「って物思いに耽ってる場合じゃない!」


そうだよ!あんなボロボロなミフィー君と黒垓を一緒にいさせるなんて危険極まりない!!と言っても私が今どこにいるのかなんて全く分からないんだけどね!!


あーもーー!!どうする!?無闇矢鱈に駆けずり回って探す!?ダメだぁあ!!探してる間に確実にミフィー君が殺されちゃう!!くそっ!!どうする!?どうすればいいんだ!!あーもーー!!こうやって考える時間も勿体無い!仕方ない駆けずり回るしか!


走る為に立ち上がろうとしたその時だった。


ブワァァァアアアァアァアッッッッ!!!!!!


熱風が前から吹いてくる!


バキバキバキバキバキ!!!!

辺り一面に生えている木が全て吹き飛び、折れ曲がりなぎ倒されていく!空を見上げれば巨大な火の柱が天高く伸び上がっていた!火の柱の上端が見えないんだけど………え?どんだけ高いの?


「なっ…………これは炎帝の!?」


ゾッと悪寒が走った。

もしかしたら、彼らが炎帝に攻撃されてるんじゃないの!?イリナの脚は思うよりも先に動いていた。


たどり着いた場所ではすでに火の柱が収束しておて炎なんて全く見えないが、それがあったであろう跡が残っていた。大きな穴だ、大きな大きな穴。具体的に言えば…………東京ドーム?あ、いやこれはさすがに盛ったね。うーんと、半径150mほどの円かな………………うん。それぐらいだね。そして、その底はというとこれまた見えない。いったいどれだけ深いんだよ。


いや、違う。そんなことを考えている場合じゃない。今はミフィー君を探し出すのが先決だ。

辺りを見渡すと木にもたれかかっているような人影が見えた。


「ミフィー君!!」


走って駆け寄るとそこには痛々しいミフィー君がいた。

右手の骨はほとんど全て折れていて拳からは骨が突き出ている。しまいには体全身が火傷状態である。生きているのが不思議なぐらいだ。


「あ、ああああ………………どうすれば。」


今日…………いや、ここ2分間でなんど「どうすれば」と言ったのだろうか?なんでこんなことが起きたの?さっぱり意味が分からない。


「イリナさんそこをどいてくれません?」


後ろから黒垓が近づいてくる。


「なっ……………まさかこんな状態になった彼を殺すつもりなの!?」


噛み付くような視線を向ける。


「そんなわけないじゃないっすか……………彼を助けに来たんすよ。」


ガサゴソと白い玉からピンクの箱を取り出す


「ていっ!」


上へピンクの箱を投げると周りがピンク色で囲まれた


「これはとあるダンジョンの最奥の宝物殿でゲットできるやつでしてね……………効果は土曜日に使用しているので確認済みっす。」


周りが温かい空気で包まれていく。そしてミフィー君の身体中の火傷が治っていく。


「これは………温かいね。」

「そうなんすよ、これはこの空間にいる人間の傷を完全に回復させるという優れものでして、しかも使用中は中にモンスターを入らせないっす。」

「ふーん…………で、なんでミフィー君を助けたの?」

「…………まず、彼はオラを炎帝の攻撃から庇ってくれたからっすかね。まぁ、実際はそれだけで決めたというわけではないんすけど………………とにかく、オラはもう彼を攻撃するようなことはないっすよ。」


よく見ると黒垓には怪我がそれほど見られない。いや、このアイテムを使って少し経った後に見たからかもしれないけど。


「それに……………いや、やっぱりなんでもないっす。それじゃあ回復するまで面倒見てやってください。オラは先に帰らせていただきますんで。」

「あっちょっと!」


白色の扉を作り出しその中に入って消えていった。お礼ぐらい言ってあげるべきだったかな。

視線を狩虎へと向ける。

こんなにボロボロになるまで戦って………あんなに弱っちいのに………本当、君は優しいね。私がいままで会った誰よりも。

まるで死んだように眠る狩虎の顔を優しい、慈愛で満ちた顔で眺める。そして、イリナはまるで触った瞬間に崩れ落ちてしまう砂のお城を触るように狩虎の顔をそっと優しく触れた。


「ほんと……………心配させないでよね。」




Face of the Surfaceのとある一節


始まりの始まりは単純に終わったが、始まりはなかなか終わらない。どんなに大きなことが起ころうと、どんな謎も解かれない限り始まりは終わらないのだ。黒垓白始の登場は謎を大きくするだけで、解決へと…………真っ白へとは導くことはない。白紙に戻そう遣唐使………………白紙?黒垓君は白紙に戻すとごろか黒く塗りつぶし引っ掻き回したのだ。そして、これからが悪夢の始まりだ。と言ってもこれは俺がこのまま生活していれば確実に起こりうるごく当たり前の、当然の結果だった。何を言いたいのかというと俺は愚かであり、馬鹿であり、クズであり……………そして、そんな自分に酔っていた救い用のないアホだったということだ。


第二章 始まりはなかなか終わらない end 第三章へと続く

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