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影色  作者: 奏良
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NO・24

これは何?何が起きているの?

私は斗鬼さんの顔に浮かぶ汗をふき取りながら考えた。

なり方から、空気感染の病気だろう。

三人とも食には細心の注意を払っている。食べ物からの感染は薄い。

でも、空気感染ならどんな病気なの?

私はどうしたら・・・

そこまで考えてはっとした。

何故私には感染しないの?

空気感染なら・・・何故・・・

私は考え、思いついた。

「NWサクラ型ウイルス・・・」

都市にいた頃、よく予防接種を受けていた、禁止薬物に含まれているウイルス。

粉末の薬物なら、体内に入るのはたやすい上、このウイルスは空気感染。

その感染の速さからサクラ型と呼ばれている。

予防接種で発病が遅れるものの、私もそのうち・・・

そうなったら、私たちは全滅だ・・・

私は前に図書室で読んだ薬物関係の本の内容を思い出していた。

確か・・・腫れ上がっている部分を切開し異物の撤去を行うのが第一の行動だったはず・・・

私はそばに合ったはさみをつかんだ。


苦しい苦しい苦しい・・・

斗鬼はもがいていた。

助けてくれ・・・助けて・・・

斗鬼は急な眠気を感じた。

このまま寝たら、どうなる?

考えるまもなく斗鬼は深い闇に落ちていった。


「・・・」

三人の異物の撤去が終わった。

取り出したものを袋に何十にもいれ、密封をして遠くの川に投げ入れた。

日和の部屋にあった医療用の旧式針と糸を使って、手を縫っていく。

縫うのも大変だ。

指先がうまく使えない。

そんな困難を乗り越えながら、私は縫い終えた。

後は体を温めて、熱が下がるのを待つのみ。

私は三人の額にぬらした布を再び置いた。

そして、さまざまな小屋から持ち出してきた毛布や布団を三人の体の上にかけた。

これでダイジョウブだ・・・

静かにすべきだと思った私は小屋を後にしようとドアのノブを握った。

とたんに、目の前がぐらりと揺れた。

あれ?おかしいな・・・?

そして、ひざから崩れ落ちた。

目の前が真っ暗になった。

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