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影色  作者: 奏良
24/37

NO・23

「ひ・・・日和?!」

あわてて日向が駆け寄る。

「何・・・どうしたの?」

私は斗鬼さんと顔を見合わせた。

「都市だ・・・これもあいつらの攻撃だ・・・」

斗鬼さんはそう言って、羽織、とつぶやいた。

「とにかく、どうにかしないと・・・」

日和は荒い息をしてそこに倒れている。

私は日和の頬を触った。

・・・熱い。

みると、手に赤い斑点が出て、その部分だけが腫れている。

この症状は、高熱ウイルスかヨリクラゲの可能性が高い・・・どちらにしても、体を冷やして安静にすれば治る病気・・・

「日向、日和をベッドに運んで、斗鬼さんは布を・・・」

「あ・・・あぁ・・・!」

日向と斗鬼さんはあわてた様子で動き出した。

都市・・・何がやりたいの?

まさか、人体実験なんて・・・ないわよね?

私は空を見上げた。

日が隠れはじめ、赤く染まっている。

どうにかしないと・・・

私は日向について一番近くにあった無人の小屋へ入った。


「日和・・・」

日向が心配そうに日和を見ている。

私は斗鬼さんが持ってきた大量の布を水でぬらし、日和のおでこにのせた。

「でも・・・どうして・・・」

「やっぱり・・・人体実験をしようなんて思っているんじゃ・・・」

私は不安げにつぶやいた。

「人体実験か・・・羽織の考えそうなことだな・・・」

斗鬼さんはそうつぶやいていた。

「・・・」

羽織って誰だろう?

頭に浮かんできた疑問はすぐに消えた。

今はそんなことを聞いている場合じゃない。

また後で聞こう。

私はそう思って日向を見た。

「ダイジョウブだよ、日和はすぐに治るから・・・」

「・・・」

日向は何も答えない。

「日・・・向・・・?」

私は日向の顔を覗き込んだ。

「・・・!」

日向の額に汗がにじんでいた。

急に苦しそうにもがきだす。

「日向!」

嘘・・・日向まで・・・

確か、高熱ウイルスもヨリクラゲも空気感染じゃないはず・・・

つまり、体内に直接入れなければ感染しない・・・

そこまで思って気づいた。


日和はどこで感染したの?


悪寒が走った。

じゃあ、高熱ウイルスでもヨリクラゲでもない・・・何か・・・もっと危険なもの・・・

「う・・・うぅ・・・」

壁にもたれていた斗鬼さんがうめき声を上げた。

「斗鬼さん?!」

斗鬼さんの目の色が赤から青緑・・・シアン色に変わっていた。

斗鬼さんが危険だ・・・!

つまり・・・他の二人も危ない・・・!

私は他の小屋からベッドを運び出して狭い隙間に置いた。

三人の荒い息が聞こえてくる。

私はどうしていいのかもわからずただ布を交換し続けた。


都市・・・何をしたの・・・?

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