表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影色  作者: 奏良
23/37

NO・22

「さて・・・」

羽織は自分の机について、旧式のシャープペンシルを持った。

やはり生贄の少女はいなかった。

だが・・・

あいつ(・・・)がいたな・・・」

数年ぶりの再会。また面白いことになる・・・

羽織はにやりと笑った。

そして、机の上においてある報告書に目をやる。

すると、興味深いものを見つけた。

「髪も目もシアン色の子供か・・・」

束ねられた報告書の中に、【髪の短く、背の低い少年(もしくは少女)】との走り書きがあった。

しかも、そこには得体の知れない能力者だとまで書いてある。

「こいつも面白そうだ・・・」

羽織は口元をさらにゆがめた。

次は何をやってやろうか・・・?

あいつ(・・・)と別の能力者のいる村。

いや、あの村を逃げている可能性も考えよう。

そうだ、いっその事、都市外の村で人体実験をやってやるのはどうだろうか?

・・・面白い。

あいつ(・・・)らはどうするかな?

羽織は席を立った。


あの日から数日たち、あの村も、その近辺の村もまた元に戻り始めていた。

市場の復帰とまでは行かないけれど、店の人たちも荒れた場所の掃除を始めている。

都市のように整備の整った医療施設もない村ばかりなので、毎年何十人もの死者が出る都市の近辺。

だが、たった一度の攻撃で、数時間のことで、ここまで死者が出たのは始めてらしく、

村人たちも、どこか落ち着かない様子でおろおろしている。

私は小屋から出ると、空を見上げて息を吐いた。

その時、

ものすごい爆発音が森や村に響いた。

「な・・・何?!」

私はそこに立ち尽くした。

「何があった?!」

斗鬼さんもあわてた様子で小屋から出てくる。

「仍!斗鬼!」

周辺の村に行っていた日和と日向があわてた様子で走ってくる。

「置くの村でガス爆弾が・・・」

「その隣村では有害な物質が食物に混ぜられて・・・」

「ガス・・・有害・・・」

斗鬼さんの息を呑む声が聞こえた。

私は恐る恐る聞く。

「それって都市からの・・・」

「そのとおり」

悪寒がした。

「羽織・・・何を考えているんだ?」

斗鬼さんがそうつぶやいているのが聞こえた。

「それで・・・!」

その時、続きを言おうとした日和が目を見開き、倒れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ