表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影色  作者: 奏良
22/37

NO・21

「・・・」

斗鬼は一人で部屋にこもっていた。

まさか、あいつにあんなことが出来るなんてな・・・。

斗鬼は仍が消毒した肩をさすった。

いざとなったら守ってやんなきゃと思っていたのに、逆に守られちまって・・・情けな・・・。

その思いがため息になる。

・・・借りが出来ちまったな。

斗鬼はその借りがどれだけ重いのか知っていた。

自分の命の重さを知っていたから。

一瞬でもあきらめてしまった自分の命を、あいつは助けてくれた。

自分だったら・・・もし、俺とあいつが逆の立場だったら・・・俺は身を捨ててあいつを守っていただろうか?

あいつに水の力があったから、俺もあいつも助かった。

でも、あいつはあんなことが出来るなんて知らなかったはずだ。

何が出来るかもわからないのに、自分が死ぬだけかもしれないのに、あいつは飛び出してきた。

俺には・・・出来ない・・・。

そう思うと、「借り」の大きさがどんどん膨らんでくるようだった。

どうやって借りを返せばいい?

あんな大きな借り、どうやって・・・?

斗鬼は、顔を伏せた。


「ねぇ、都市が攻撃してくることって頻繁にあるの?」

私は日和に尋ねた。

「いや、一年に一度位かな・・・まるで排除物みたいないい方してきやがるんだぜ?」

「あぁ、でも、あんな声初めて聞いたよな」

近くにいた日向も答えた。

「声?」

「ほら、撤退命令出した奴。あんな声、初めて聞いたよ」

「それに、今年はもう数ヶ月前に攻撃してきてる。だから、今回はおかしいんだ」

「・・・」

それは私のせいなのか?

頭に浮かんだ疑問を振り払うように私は首を振った。

今はそんなこと言っている場合じゃない。

「どうした、仍?」

日向が怪訝な顔をしてこっちをみている。

「あ・・・なんでもない」

私は手を振ってごまかした。

だけど、なんだかいやな予感がした。

すごく危ない状況に陥りそうな・・・そんな予感が。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ