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つぼみひらくまで  作者: 真山咲
第二章
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憲人の意思

西山高校の入学式は火曜で、バイオリンのレッスンのある日だ。

憲人は入学式を終えて、笑顔で教室に入って来た。

「これで、毎日会えるね」

と、純に会った第一声はそれだった。

『同じ学校でも、学年が違ったら校舎も違うし、なかなか会えないんだけど・・・』

純は、そんなことを上機嫌の憲人には言えなかった。

『一生懸命勉強して、やっと入れた高校なんだから、音楽とうまく両立して、学校生活を楽しんでほしい』

というようなことを伝えた。

「あのね。部活に入ったんだ」

意外な憲人の言葉に驚く。

「え?部活?」

「ダンス部に入部して来た」

「ダンス部?今日?もう、入部って?申し込んで来たの?」

「うん、部活説明会を見てて、コレだなって思ったんだ」

『・・・ダンス部・・・村上君と一緒の・・・』

純の心に不安がよぎる。それが何故だか、純には分からないけれど。

「部活、やっちゃダメかな?」

純の表情を見て、憲人は部活をすること自体を心配していると勘違いしたらしい。

「いろんな経験をするために西山高校にはいったんだから・・・そう思ったんだけど・・・ダメ?」

「ううん・・・。いいんじゃないかな。勉強と音楽とダンス・・・うまくバランス取ってやれるといいね」

純は気を取り直して、笑顔を見せた。

『憲人の努力を応援することしか出来ない』

と、純は憲人の意思の強さをその目の中に見た。


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