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花屋は商魂たくましい  作者: Who
開店編
70/159

side ???

夜。

物取りの噂が広まって、ユーステスではどの家も戸締りをきちんとし、心持ち見回りの数が多い。


「ま、自分にはあまり関係ないっすけどねー。」


そんな暗闇の中。

見回りの目を縫うように、家々の屋根をとびうつる影が一つ。

身軽そうな軽装に身を包み、目的地へ向かって飛んで行く。


「さぁ今日もお仕事っすよー。」


気の入るんだか抜けるんだかわからないような口調で影、魔族の少女はまた一つ、屋根から飛び移った。

頭の上を少女がたった今飛び越えたことも気づかず、見回りは歩いて行った。



◇◆◇◆◇◆



「ふむ、最後は、あそこにするっすかー。」


そんな少女が最後に目につけたのは、一軒の店。

つい最近までは・・・・・・・空き家だったはずの、店。

しかも、この時間にも関わらずまだ明かりがついている。

もしかしたらこの店は、まだ少女の噂を聞いたことがないのかもしれない。


(それなら、寝静まるまで待つっすか。)


ごろん、と今いる屋根の上で手足を投げ出した。

そのまま、時がすぎるのを待つ。

その店の明かりが消えた頃、周りはとうに真っ暗になっていた。


(さて……と。)


ついに明かりが消えたことを確認すると、少女は立ち上がる。

他の家の明かりはとうに消え去り、人間ならば何も見えなくなるが、少女にとってこのぐらいの暗さはなんでもなかった。

なんの迷いもなく、屋根を飛び移る。

音もなく降り立った場所は目星をつけた店。

そっと耳をすませてみても人が起きている気配はない。

よしよし、と頷いた少女は内部に侵入すべく、周りを探り始めた。

程よく少女の体が入れそうな窓を見つけ、中に侵入。


その少女の意識はそこで急に途切れた。



◇◆◇◆◇◆



次に少女が目を覚ました時、その身は紐のようなもので拘束されていた。

見れば、足元にも幾本か巻き付いている。

つまりは宙吊りで、手足に紐が巻きついている状態だった。


「え?え?どう言うことっすか、これ。」


あまりのことに侵入中ということも忘れ、少女は言葉を発してしまった。

幸いにも他に物音が聞こえてくることはなかったが、それぐらい少女は動転していた。

なにせ、侵入したと思った直後からの記憶がない。

気がつけばこの状態だったのだ。


(くっ!この!……だめっすね。うまく力が入らないっすよ。)


自分を縛り付けている紐をなんとかしようと、四肢に力を込めてみるのだが、どうにもうまく力が入らない。

ほんのりと甘い香りも漂っているので、それが原因なのだろうか。


(油断したっすね……。でも諦めるわけにはいかないっす!)


それでもなんとか抜け出そうともがく。

しかし、それはこの状況において悪手と言わざるを得ない。

さっきから少女の周りを漂っている甘い香り。

その香りは少女がもがく度、呼吸をおおきくするたびにその体内へ入って行く。

だんだんと強く、深く。


(あ、れ……。なんだか、きゅうに……ねむ……く……。)


そうとは気づかず、大量の香りを吸い込んでしまった少女は、再び気が遠くなる。

つぎの瞬間には、その意識はほとんど落ち、手足もだらんとぶら下がる。


(も……だめ……。Zzzzz……。)


完全に意識を手放した少女は、そのまま朝までぶら下がっていることになった。

もちろん、朝になれば店の人間は起きてくる。


「うぅ……。」

「…………。」


店の窓付近にぶら下がってる少女を発見したのは。


「どうしたんですか、信志さ……えぇ!!」

「むー?どうしたアイリスさま……?」


その店にいた信志、アイリス、セレスの三人だった。

こんばんは、Whoです。


捕まってしまった魔族の少女の運命やいかに、とかいうとひと昔前のアニメみたいになりますね。

拷問とかはしないつもりだけど、せっかくだしあれぐらいはいいかなーなんて考えてたりします。

どうなるかは次週までお待ちください。


ではでは。

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