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花屋は商魂たくましい  作者: Who
放浪編
64/159

side 信志

「……!!」


だいぶユーステスの城壁に近づいてきた、という所でサラさんが何かに気がついて顔をあげる。

ついで、グラッドさん。

最後にボクとアイリスは、足音が聞こえてきてようやく気がついた。

ん?でもあれは……。


「天野くん!」

「勇者様!」


見覚えのある顔。

この世界に召喚されてからの少ない時間だけど、一緒に過ごした仲間。

急いで駆け寄る。

ようやく。

ようやくここまで戻って来れた。


「……信志。」


その言葉に、思わず足を止めてしまう。

なんだか言葉の中に、ただボクらを迎えに来た以外の感情があるみたいで。


「そこでお止まりください。」

「…………。」


天野くんの後ろにいた、女の子二人が前に出てくる。


「あなた達は、術士団の……。」

「その通りです、アイリス様。ここには、確認したいことがあって参りました。」

「確認、ですか?それは一体……?」


そう言って杖を構える二人。

そしてそれぞれの足元に同じ魔法陣が浮かび上がった。


「……これは!」


サラさんが叫ぶのを最後に、ボクの視界は白く塗りつぶされた。

その眩しさに思わずまぶたを閉じてしまう。


(…………。)


まぶたを閉じてなお、眩しく感じていたものがなくなり、恐る恐る開く。


(?……ん?)


何も、変わっていない?

少しクラクラする視界の中で見えるものは、天野くんと杖を構えた女の子。

それからその隣にいるもう一人の女の子だった。

つまり、さっきとまるっきり変わっていない。


「えっと、これは……?」

「どうなんだ?」


前にいる天野くんに聞いてみるも、声が届いていないみたいだ。


「アイリス、今のは……?」

「……多分、浄化の魔法。」

「浄化?」


手のひらを握ったり開いたりしながら、サラさんが頷く。


「その通りです。」


声がしたのでまた前を向くと、杖を持った女の子がこちらに近寄ってきていた。


「いきなり杖を向けた無礼をお許しください、アイリス様、勇者様。」

「……でもこれでわかった。」


目の前でしゃがんだ二人が、アイリスに向かって頭をさげる。

アイリスは慌てて手を振る。


「わ、私たちなら大丈夫です。でもこれは一体……?」

「それにはこちらの事から話さなければいけません。しかしここで話すのもなんですので、中で話しましょう。……そちらのお二人は?」


どうやら何か事情があったらしい。

それでも知らないうちに晴れているから良しとしよう。

ついで、ボクらの後ろにいる二人、サラさんとグラッドさんに話が移る。


「お二人はここまで護衛をしてくださった冒険者さん達です。」

「そうでしたか。では報酬の話もあるでしょうから、そちらも中で致すことにしましょう。ついてきてください、こちらです。」


話は全て中でしようということなのか、後ろを振り向いた女の子は颯爽と歩き始める。

ボクとアイリスは一度顔を見合わせてから、そのあとについて行く。


「ねえ、天野くん。一体何がどうしたの?」

「いや、俺もよくはわかってないんだが、どうやら魔族には人を操る力を持つものがいるらしい。……どうも二人はそれを疑われたみたいだ。」

「うえ……。なんだってそんなことに。」


でもそれなら確かに疑うのも無理はない、のかな?

俺は違うと信じていたけどな、という天野くんの背中を見ながら、久しぶりすぎるユーステスの門をくぐった。

こんばんは、Whoです。


知らないうちに始まって、知らないうちに終わってしまう「魔族疑惑」。


最近ちょっと文章が荒い気がしてなりません。

すいません、どうしても気になったら修正します……。


ともあれあと1、2話、別視点を挟んで放浪編終了です。


ではでは。

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