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花屋は商魂たくましい  作者: Who
幻の都編
22/159

side ???

夕暮れ時の、薄暗い部屋。

そこに、彼らはいた。


「……戻ったか。」

「はい、たった今、館の前に。」


執務机のような大きな机と、立派な椅子。

そこにふんぞり返るように座る男と、机の前に立つ男。


「……で、利用できそうか?」

「はい。」

「……即答か。」


返事が短かったことにも苦笑しながら、座っている男は目の前の男に、続きを促す。


「彼の能力は素晴らしい。限定的ではあるものの、無から有を生み出している。

それはつまり、彼のいる場所では、飢饉が起きないということです。

彼一人で、大量の補給部隊の代わりすらできてしまうでしょう。」

「……ふぅむ。」


話していくうちに熱が入ってきたのか、大きな身振り手振りを交えて、男は言葉を作る。

それに対して、座っている男はあくまで冷静だった。


「だが彼は曲がりなりにも勇者だろう?」

「はい、ですが彼の能力は操草師。攻撃的な能力は持ち合わせていません。

一緒にいる王女も治癒師。問題にはならないでしょう。」


ただ、と男は一度言葉を切る。


「一緒にいる護衛の女騎士。彼女に本気で抵抗されれば、こちらも苦戦は免れないでしょう。

なにせ、魔族と戦って生き延びた者ですから。」


「失敗」や「敗北」ではなく、「苦戦」と言い切る男。

彼にとってはそれぐらいのことでしかない、ということだ。


「……そうか。」


男は考え込む。

確かに女騎士は脅威だ。

だが、逆に言えば、それさえ排除すればいい。


男の出した答えは……。


ニヤリと笑う、暗い表情だった。




「では、今夜から準備に取り掛かります。」


そう言って、部屋を出て行く男の背中を見送った後。

椅子から立ち上がった男は、窓に向かう。

ちょうど、勇者と王女が女騎士と話しているのが見える。


そんな彼らを見て。

「憎しみ」でも「嘲り」でもなく。

顔を「優しそうな」表情にした男は、彼らを出迎える・・・・ために下へと降りて行った。

こんばんは、Whoです。


今回は短いです。はい。

話の構造上、第三者視点にするとかなり短くなってしまったりします。

なので本当はもうひとつ話を、と思っていたのですが。

本日の昼、パソコンに反旗を翻されまして。

ええ、書いていたデータが飛ばされてしまいました……。

ですので、今回はここまでです。

すいません。


ではでは。

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