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剣さえあれば魔法なんていらない!  作者: 神桜
第1章 輝ける星々
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第39話 「バイト1日目(朝)」 エリア:貿易都市サウザン(ギルド:輝ける星々)

 

 チュンチュン――


 窓の外から小鳥のさえずりが聞こえてくる。

 もう朝のようだ。

 ん、ということは……


「ああ、俺はこれからメイド服を着てバイトに出なきゃいけないのか……」


 そう、今日から俺たちはキルアさんの店でバイトをするのだ。

 メイド服を着て……


「このまま布団で寝てたい」


 そりゃあ、普通の服着て仕事できるのなら喜んで行くさ。

 長い間引きこもりしてたから本当は仕事なんて1ミリもしたくないけど、生きるためならしょうがないと割り切って。

 でも、メイド服を着てしごとをするんだぞ?

 なんの拷問だよ。

 笑いを通り越して草も生えんわ。


「はぁ、引きこもってても仕方ないし行くか」


 俺は布団から出て洗面台へと向かった。


 1


「それじゃあこれからバイトに行くけど……あんたたち本当に大丈夫なの?」


 ギルド〈輝ける星々〉のメンバーは全員食堂で朝食を食べ終えた後、バイト前の最終ミーティングを行っていた。


「大丈夫じゃないけど、やるしかないだろ」


「うん、やれるだけのことはやってみるよ」


「……頑張る」


「別に無理してやらなくてもいいのよ? 特にユウ、あんたはこのギルドに入ったばかりでまだやり直しできるんだから」


 こいつまた同じことを言ってきた。

 まったく、しつこい奴だ。


「だから大丈夫だって。それに無理もしてないから」


「そう、ならいいけど」


「……シルフィーに心配される方が怖い」


「なんか言った?」


 うっわぁ〜、シルフィーさん般若(はんにゃ)みたいな顔してるー。

 おっかないことこの上ないな。

 喧嘩になっても面倒くさいし、ここは穏便にすまそう。


「いえ何にも」


「ならいいわ」


「ね、ねえ、ユウとシルフィーが喧嘩にならなかったよ!?」


「そ、そうですね! いつも喧嘩ばかりしてるから凄く新鮮です!」


「そうね〜、2人とも成長したってことかしら〜」


「……それはない」


「あらあら、シェリーちゃんは厳しいわね〜」


「まあ、確かに成長はしてないね」


「ですね」


 なんかめちゃくちゃ失礼なことを言っている奴らがいるが、まあ無視しておこう。

 俺は大人だからな。


「そうね、確かにユウは成長してないわね。私と違って」


「はあ? 何言ってんのお前? 頭おかしいのかな?」


「あんたの方が頭おかしいでしょ! このバカ!」


「んだとこのバカ女!」


「あーあ、結局いつものが始まっちゃったよ」


 ギルドの中に、俺とシルフィーの喧嘩の声が響き渡った。

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